チャンスを確実にモノにして3得点に絡む大活躍。前線からの精力的な守備もこなす高木善が、古豪復活のキーマンになる。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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[J2リーグ3節]東京V 4-0 水戸/3月11日/味スタ

 圧巻の活躍だった。
 
 34分にPKで先制点を挙げると、65分には左からのクロスでアラン・ピニェイロのゴールをお膳立て。さらに85分には弟・大輔からのクロスを豪快なボレーで叩き込む。
 
 4-0で水戸を粉砕したゲームで、高木善朗は3得点に絡むハイパフォーマンスでチームに完勝をもたらした。
 
 PKは、GKとの駆け引きについて詳しいことは伏せられたが、「練習でもしっかり決められていたので、落ち着いて蹴れた」と、巧みにGKの逆をとってゴールに流しこんで見せた。
 
 A・ピニェイロへのアシストに関しては、「完全にフリーでセンタリングを上げられるシーンだったので、絶対に合わせなければと思った。アランが走り込んできたのが見えたので、そこに合わせました」。
 
 そして、最もスタンドが湧いたのが、チーム3点目のボレーシュートだ。
 
「(クロスを上げた高木大と)一瞬、目が合った感じがしたので、来るかな、と。難しい態勢ではありましたけど、上手く合わせられて良かった。イメージ通りのボレーシュートでしたね」
 
 ちなみに、弟のアシストからのゴールは「初めてじゃないですかね」とのこと。たしかに昨季を振り返っても、“善朗のパスで大輔が決める”パターンが基本だったが、現在のシステムでは3トップの一角を兄が務め、弟がウイングバックでプレーしているだけに、“大輔→善朗”のホットラインが新たな武器となり、ゴールを量産するかもしれない。
 
 この水戸戦の勝利で、前節・大分戦でも白星を挙げているチームは、1年7か月ぶりの連勝を記録した。
 
「勝って1週間練習するのと、負けて練習するのではやっぱり違う。久しぶりにチームが上を向いている気がしているので、練習もどんどん良くなっていくと思います」
 
 まだ3試合を消化しただけだが、今の東京Vは勢いや手応えを確かな自信に変えつつある。その中心には、間違いなく高木善がいる。チャンスメイクとフィニッシュワークを託されている背番号10が、古豪復活へと導いてくれるはずだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)