中国人旅行客による旺盛な消費は日本経済に大きな恩恵をもたらしたが、それは韓国でも同様だ。韓国を訪れる中国人旅行客の消費は、化粧品メーカーや免税店の収益を大きく押し上げてきたが、韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐって中韓関係に亀裂が入っている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人旅行客による旺盛な消費は日本経済に大きな恩恵をもたらしたが、それは韓国でも同様だ。韓国を訪れる中国人旅行客の消費は、化粧品メーカーや免税店の収益を大きく押し上げてきたが、韓国への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐって中韓関係に亀裂が入っている。

 中国政府は旅行会社に対して、韓国への旅行商品の販売を停止するよう指示したとされ、一部では韓国のインバウンド業界が「壊滅」してしまうのではないかと懸念する声も存在するようだ。

 所得が増加するに伴い、近年は海外旅行を楽しむ中国人が増えており、日本や韓国は人気の渡航先だった。だが、THAAD問題で韓国旅行が制限されるとなると、韓国旅行を計画していた中国人はその代替地として、どの国を渡航先に選ぶのだろうか。

 中国メディアの参考消息は10日、THAAD問題によって中韓関係が緊張するなか、「日本が漁夫の利を得る可能性が高い」と伝え、日本を訪れる中国人旅行客は短期的に増加し、日本経済にとっての「強心剤」になる可能性を伝えている。

 記事は、米国の週間金融専門誌「バロンズ」の報道として、2017年第1四半期に韓国を訪れる中国人旅行客の数は前年同期比40%減となる可能性があることを伝えつつ、韓国の代わりに日本を訪れる中国人旅行客が増加し、日本の鉄道会社や航空会社、ホテル、小売業などが潤うことになりそうだと伝えた。

 さらに、中韓関係の緊張は「長期的に見れば、日本にとっても地政学的リスクが上昇することを意味する」としながらも、短期的に見れば「日本が漁夫の利を得ることになる」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)