イラク・モスル西部シュハダ地区に進攻した装甲車両からVサインを掲げるイラク軍対テロ部隊の兵士(2017年3月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イラク北部の都市モスル(Mosul)をイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から奪還する作戦を進めているイラク軍の特殊部隊は10日、モスル西部のさらに奥へと進攻した。特殊部隊の司令官は、繰り返し攻撃していることによりISの抵抗が弱まっている兆候があると述べた。

 イラク軍は昨年10月にモスル奪還作戦を開始し、同市内を流れるチグリス川(Tigris River)の東岸全体を1月に掌握。その後、東岸よりも狭い地域に人口が過密しているモスル西部の奪還に向けた作戦を2月19日に開始した。

 イラク軍対テロ部隊(CTS)の司令官によれば、モスル西部の奪還作戦開始以降、ISは相次いで敗北を喫し、抵抗が弱まってきているという。しかし、最大の衝突が予想されるモスル西部にある旧市街ではまだ戦闘は始まっていない。

 国際移住機関(IOM)によると、一連のモスル奪還作戦の影響によって現在も自宅から避難した状態にある市民は、21万5000人以上に上る。うち、ほぼ4分の1に当たる5万人以上は、2月25日以降にモスル西部から退避した人々だ。だが、モスル西部のIS支配地域には今も75万人以上の市民がとどまっているとみられる。

 同時にISはシリアでも、同政府軍をはじめ、トルコを後ろ盾とするシリア反体制派、米国が支援するクルド人主体の武装組織「シリア民主軍(SDF)」やそれに加わるシリア・アラブ連合(SAC)の部隊などから相次いで攻撃を受け、守勢に立たされている。だが、シリア国内におけるISの中心的拠点のラッカ(Raqa)市内では交戦状態に至っていない。
【翻訳編集】AFPBB News