昨年大ブレイクの笠りつ子、オフシーズンの猛特訓でスイングにどんな変化が?(撮影:村上航)

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「ダイキンオーキッドレディス」で始まった今年の国内女子ツアー。今季の活躍が期待される選手のスイングを、ツアープロコーチの辻村明志氏にどこよりも早く解説してもらった。

第8回目は昨年の賞金ランク日本人最上位・笠りつ子。“2億円突破”を目標に掲げたショットメーカーはどのような進化を遂げたのか。
「ノーコックで手元の動きを最小限に抑えた手打ちとは無縁の回転スイング…彼女はスイングを難しく考えないタイプですね」と辻村氏。「好調維持の理由は“リズム・打点・振り切る”と3点だけを考えるシンプル思考にあります。“つねに最後まで振り切る”意識が回転スピードを生み出しているのです」とスイングを語る。
そんな笠はオフを経てどう変わったのか。「オフのタイ合宿で2週間ラウンドをせずにひたすら打ち込みを行っていたそうです。集中してショットを練習したのは、“1年間ぶれない基礎”を作るためでしょう。勝敗を分ける最後の勝負を決めるのは基礎の部分です。笠さんは基礎をオフでしっかりと築いているからこそ、高いレベルで戦うことができている。やるべきことを分かっているな、という感じですね。彼女は元々ある程度はスイングを変えないタイプで、去年から大きく変わった部分は今年もありませんが、しっかりと底上げしてきているように感じます」。
ただ、開幕戦のドライビングレンジでは変化も。「スリークォーター程度のスイングで、出球を極力真っ直ぐに出すことに努め、更に極力ストレートに近い球を打っていました。フェース面をできるだけスクエアに送り出すイメージでしたね。これまでよりも直進性の高い球を打とうとしているな、というのが取り組みで伺えました。ただ、コースに出ればこれまで通り軽いフェードでマネジメントするとは思います」。
パッティング練習にも工夫が。「半分を塗りつぶし、タテに置いたボールを打つ練習をしていました。これは開幕戦で勝ったアン・ソンジュ選手もやっている練習方法で、ボールの回転をより意識する意図が読み取れます。また、ストロークも少し近く立ち前傾を深め、ボールの上に目をセットし、縦のストロークにしていました。フェースローテーションを減らして、“真っ直ぐ転がす”という意識の高さが読み取れます」。
「ショット、パッティング共に細かい工夫が見て取れましたが、小気味いいショットでたくさんのチャンスを作っていくスタイルは変わらないでしょう。それが彼女の強さですから」。打倒海外勢の筆頭は基本を大事にして新シーズンに臨んできた。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、濱美咲らを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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