「宇宙戦隊キュウレンジャー」でラッキーを演じる岐州匠

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好評放送中のスーパー戦隊シリーズ第41作「宇宙戦隊キュウレンジャー」(テレビ朝日系)。放送開始前から話題を集めた今作は、舞台が宇宙であることに基づいて描かれるストーリーや、主人公たち9人の際立った個性、エンディングで披露される愉快なダンスなど、子供から大人まで楽しめる仕上がりになっている。主人公のひとりであり、ヒーローチームのムードメーカーでもあるシシレッド/ラッキー役を演じる岐洲匠に、初挑戦となる演技に対する苦悩や展望、出演者同士の秘話、そして今作の見どころを聞いた。

12日放送の第5話では8人になったキュウレンジャーがチキュウに再び降り立つ

──今作は岐洲さんにとって初めて演技に挑戦するという記念すべき作品になるかと思いますが、シシレッド/ラッキー役を射止めた時の心境はいかがでしたか?

 僕がオーディションを受けた時はまだまだ演技初心者ということで、芝居をする際にプロデューサーの方からは「元気な役を演じるときは、とにかく元気。クールな役のときは、とにかくクールにやってみて」とシンプルなことを求められました。なので選考を受けているときには、他のことは考えず、クールと元気だけをまず考えて、思いっきり突き抜けたキャラクターを演じ分けるようにしました。

 それから「シシレッド/ラッキー」に決まったという連絡をいただいたときは、本当にうれしかったんですけど、反面ホッとしたっていうのがありました。選考中の話になりますが、オーディションが終わった時に、すごく手応えを感じました。それを伝えると、母もすごく喜んでくれまして! でも母を喜ばせた次の日に、マネージャーさんから「まだ選考は続くよ」と聞かされて…内心焦りました。これは貫き通して本当のことにしなければいけないな、と。最終的にシシレッド/ラッキー役をいただくことができたので、本当にホッとしました。それに加えて戦隊ヒーローというのは、僕が絶対になりたかったものなので一番うれしかった瞬間だと言い続けるような気がします(笑)。

──岐洲さん演じる「シシレッド/ラッキー」は、プロデューサーの望月卓氏をはじめとするスタッフの皆さんを、キャラクター作りの際に悩ませたと言われています。才能や実力、努力もトップクラス。その上、誰よりも強運の持ち主という「シシレッド/ラッキー」を演じるにあたって、役作りで苦労された点はありますか?

 ラッキーの役作りに関しては、ほとんどの部分を自分の中で考えてから固めていったのですが、とにかく彼は宇宙一ラッキーかつ宇宙一元気ということで、まずは根っこの部分から明るくなるように、元気の要素を何もかもずば抜けさせる方向で考えました。でもラッキーは元気なだけでなくて、賢い部分もあるんです。だから、その賢い部分を元気な中でどう出していくかについても、常に意識するようにしています。

でも最初のころは、とにかくカチカチに緊張してしまって……特に1話から3話までは、戦隊シリーズに参加することの厳しさというものも体験して、自分の中でのラッキーをしっかり表現することが出来ていませんでした。カチカチに緊張して出来なかった分、今は引きの画になるときは思いっきり演技をしたり、カメラから見切れるギリギリのラインで手を動かしたり、ジャンプしたり、ポーズを取ったり、とにかく動きまくって演技をしています。今一番心掛けているのは、とにかく体を動かすことです!

──Twitterでは、「─キュウレンジャー」に出演されている皆さんの仲の良さを感じるオフショットが話題を集めていますが、現場の雰囲気はいかがですか?

今までの戦隊シリーズの中でも一番仲良くなるのが早いんじゃないかなって、個人的には思っています(笑)。というのも、僕たち男性メンバーはオーディションのときから一緒のメンバーで選考を受けることが多くて。もちろん他にも何人かいるんですけど、山崎くんや岸くん、榊原さんはよく一緒になってました。そのとき僕はそんなに積極的に喋るほうではなかったのですが、みんなの人柄がだんだんわかって喋れるようになってきて、山崎くんと岸くん、榊原さんと一緒に仕事をしたいって思っていたら、本当にその通りになったんです! 運命的なつながりがあったのかもしれないなと思いつつ、3人と一緒に「─キュウレンジャー」を出来ることになってうれしかったです! それから撮影が始まってすぐに1週間ほどの合宿撮影がありまして、そのときにより一層仲良くなったと思います。一緒にお風呂に入って、毎日一緒に食事をして、一緒の部屋で寝て、その経験は本当に僕らの中で大きかったな、と。そして何より共演者だけでなく、柴崎貴行(※「崎」は正式には「たつさき」)監督やスタッフさんともコミュニケーションが取れたので、作品に関わる全員に絆が生まれた感じがします。だから、どの世代の戦隊よりも仲良くなるのが早いんじゃないかなって。それと僕たちメンバーは、年上グループ(榊原、岸)、中間(山崎)、年下グループ(岐洲、大久保)とバランスが取れているので、家族みたいだなとも思っています。ハミィちゃん(大久保)は最年少なので、みんなからとてもかわいがられていますし、スパーダの徹っちゃん(榊原)は一番年上でお父さんのように、みんなのことを見ていてまとめてくれますね。役の中でもスパーダはみんなをまとめる役なので、本当にマッチしてます(笑)。それから僕は体を動かすことが大好きなんですけど、多趣味なので他にゲームも好きで(笑)。だから山崎くんとはゲームの話も結構しています! プレーするゲームの系統は全然違うんですけど、山崎くんも「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」出身で共通点も多いので、話が合います。岸くんは最初の合宿以降、現場で一緒になることが少なかったんですけど、最近少しずつ一緒になる機会が増えてきました。それは「サソリオレンジ/スティンガー」の今後にも関わる部分なので、詳しくはあまり言えないですが、でも5人そろうと家族みたいだなって本当にいつも感じています。

──スーパー戦隊シリーズは「―キュウレンジャー」で41作目となりますが、岐洲さんが子どもの頃はどんなヒーローに憧れていましたか?

 僕は高校生になるまで戦隊と仮面ライダーシリーズを、ずっと見ていたくらい本当に大好きなんです! 今まで見てきたドラマの中でも一番繰り返し見てきたのが戦隊と仮面ライダーで、その中でも印象に残っているのは、戦隊シリーズだと「侍戦隊シンケンジャー」です。放送をしていたころ、僕は小学校6年生とか中学生くらいだったんですけど、習い事で習字に通っていて。「─シンケンジャー」は変身の仕方に習字のモチーフがあったので、当時の自分は習字を習っていたこともあって、思いっきり意識していました(笑)。先生から書く題材を毎週決められていたんですけど、「火」や「水」、「土」とか、先生の言うことを無視して「─シンケンジャー」に出てくる文字を書いていました(笑)。

──岐洲さんは高校生になるまでシリーズを追っていたということで、出演者の中でも無類の戦隊シリーズ好きかと思います。そんな戦隊シリーズ好きの岐洲さんから見て、「─キュウレンジャー」の中でも一番お気に入りのおもちゃを教えていただけますか?

 一番のお気に入りは「変身コントローラー DXセイザブラスター」です! 撮影の休憩時間中、実際に僕も手にとって遊んでみたんですけど、その完成度の高さに感動しちゃって! たとえば僕たちが戦う時に使うアイテム、キュータマを「セイザブラスター」にセットすると、キュータマに応じた効果音が流れて、発光部が七色に光るんです。さらに本編では「セイザブラスター」にセットしたキュータマを倒すとき、その方向で変身や必殺、合体、ボイジャーの召喚とすべて意味が異なってくるんですけど、それがおもちゃでもちゃんと再現されていて、しかもトリガーを引くまではずっと音楽が鳴り続けるんです。それで初めてトリガーを引いて、必殺技を撃ったり、召喚したりという効果音が流れる。細かい部分まで作り込まれているのが、本当にすごいと思います!

 それからおもちゃと言っても、僕たちが撮影の時に使う「セイザブラスター」と、大きさがまったく同じなんですよ! 持ち手の部分はさすがに子供用のサイズで作られていると思いますが、それ以外は一緒。お子さんにはちょっと大きいかもしれないけど、ハミィちゃんもつけられているのできっと大丈夫だと思います(笑)。キュータマは「セイザブラスター」にも付けられるし、「DXキュレンオー」にも付けられる。これはキュータマをそろえたくなって、クリスマスや誕生日のときは、小さなお子様を持つお父さん、お母さんは大変なことになると思います(笑)。

──最後の締めに、本作の見どころと今後の目標を教えてください。

 「─キュウレンジャー」のこれからは、やっぱりいつ9人がそろうのかっていう部分が第一だと思います。視聴者の皆さんは、「サソリオレンジ/スティンガー」がどんな形で仲間になるのかっていうことを想像していると思うんですけど、たぶん予想通りにはいかないかな、と。たくさん想像して、たくさん妄想を膨らましていただいていると思うんですけど、まずはそれを良い意味で裏切りたいですね(笑)。それから「シシレッド/ラッキー」に関しては、今はとにかく熱くて元気で明るくて、ただラッキーだけで生きているようにしか見えていないと思うんですけど、実際はそうではなくて。ラッキーだけで生きてきているわけではない、という部分が見えてくると、さらに物語が面白くなると思うので、今後はそんな部分にも注目して楽しんでもらいたいです。

 それから僕は今、生活のすべてを…と言っていいほど「─キュウレンジャー」のラッキーに注いでいるので、今後のことはまだしっかりと考えられないですけど、とにかくこの作品を頑張って、「─キュウレンジャー」を戦隊や特撮の歴史の中で、何か大きなものとして一生残る作品にしていきたいと思います! あと僕は、クールな役もやってみたいです。すごくクールな役を。アクションシーンも好きなので、ちょっと暑苦しいぐらい男くささを感じる作品に出てみたいです…悪役にも挑戦したいです(笑)。

──最後にもう一つ。岐洲さんは4/13(木)にお誕生日を迎えます! 20歳になられるということで、今の心境はいかがですか?

 正直、うれしいような寂しいような…今は自分でもよくわからない気持ちでいます。でも20歳になることによって、色々なことが親の許可なく全部一人でできるようになるっていうのはうれしいです(笑)。今は両親にすべての手続きをお願いしているので、やっぱり暮らしているところが違うと書面のやり取りも大変で。未成年、大変だなって日々感じています(笑)。あとは誕生日近くになったら、「現場のスタッフさんやみんなからサプライズされるだろうなー」、と今から予想しているんですけど(笑)、でも僕、サプライズが苦手で。苦手というより、大好きなお化け屋敷でも表情や動きに変化が出ないほど、僕の反応が鈍くて…。心の中では「ありがとう、ありがとう!」ってもちろん喜んでいるんですけど。照れ隠しというわけでもなく、正解の喜び方が何かあるんじゃないかなって考えちゃうんです。ナーガの「感情の出し方がわからない」というほどではないですけど、正解の喜び方がわからなくて、いつも困ってしまうんです。でも、今からシミュレーションして構えないようにリアルな感じで、みんなからの祝福を笑顔で受け取りたいです!