浦和で際立つ関根貴大の存在感、生え抜きが甲府戦で見せた成長の証

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 浦和レッズが挙げた4ゴールのうち、3ゴールでアシストを記録。4−1で勝利を飾ったこの日のヒーローは、間違いなく関根貴大だった。しかし、ミックスゾーンに現れた関根に笑顔はなかった。

「3アシストのうち、2アシストは微妙っすけどね」

 “微妙”というのは、本人いわく「1点目はオウンゴールっぽくて」。57分、森脇良太とのワンツーから抜け出し、マイナスのクロスを送ると、相手DFに当たって浮いたところを興梠慎三が押し込んだ。そして、「3点目はシュートだったので」と苦笑した関根。83分に李忠成のゴールをお膳立てしたのだが、これは巧みなボールコントロールで自らペナルティーエリア内に侵入し、放ったシュートのこぼれ球を李が押し込んだものだった。

 3点目のシーンは最近の関根によく見られるプレーの一つ。例えば18分の場面。「前半のラファ(ラファエル シルバ)へのシーンも浮き球の処理からいい形でいって」と本人が語ったように、森脇からの浮き球のパスを右足で浮かせて相手をかわし、ゴール前のラファエル シルバへ送っている。残念ながらこのシュートはGKの正面だったが、「最近は(相手を)背負っているほうがうまくいけるというか、(相手が)食い付いてくれるので、面と向かって1対1を工夫しながらやりたい」。

 そして、関根自身が“微妙”だと指摘しなかった2アシスト目。ゴールを決めた武藤雄樹は「関根の突破はうちのストロングポイント」だと胸を張る。

 先制点から3分後、中盤でボールを奪ったラファエル シルバが興梠にパスを送ると、興梠が右の関根へ。関根が素早くゴール前にクロスを入れ、武藤のゴールをアシストした。「関根がサイドから仕掛けて行って、あのスペースに出してくれると思ったので、あとは合わせるだけだった。関根のクロスはみんなが意識している。中でいい反応ができていたと思う」と武藤の信頼も厚い。

 現チームでは貴重なジュニアユースから浦和一筋。プロ4年目となる若き才能が、下からチームを突き上げる。