敗戦の中に見えた光明…甲府のFWドゥドゥが待望の今季初ゴール

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 今シーズンの自身初ゴールは、とても静かだった。ヴァンフォーレ甲府側のスタンドは背番号10の待望のゴールに沸き返ったが、一瞬にして浦和コールにかき消された。

 2点ビハインドで迎えた76分、田中のスローインを兵働が頭でウイルソンへ送る。「パッと見たところでウイルソンがボールを持っていて、1対1で入っていった感じがした。自分をマークしていた選手がウイルソンの前の選手をカバーしようとしていたので、自分はその逆の動きをしてスペースを作った」。

 右に開いていたウイルソンにボールが渡った瞬間、「ウイルソンと目が合って、素晴らしいパスをゴールエリアに送ってくれた」。ウイルソンが完璧なクロスを中央へ折り返すと、ドゥドゥの手前でバウンドして上がってきたボールを右足で豪快に蹴り込んだ。「いいボールだったのでダイレクトで決めた。入ってものすごくうれしい。90パーセントがウイルソンのゴールだと思う」。

 昨年11月、シーズン終了後に母国・ブラジルで痛めていた左膝の手術を受けた。その影響で、今季は出遅れてしまった。開幕前のトレーニングマッチには出場できず、ガンバ大阪との開幕戦、鹿島アントラーズとの第2節も欠場した。

「まだパフォーマンスは100パーセントではないし、コンディションもまだ良くないけど、練習の中で取り組んでいるし、ベストを尽くしたいと思う。今日もケガのところは全く違和感なかったし、自分にとってはそれが最高かなと思う。リズム感とか、試合勘を早く取り戻すことが大事だし、水曜日もまたゲーム(JリーグYBCルヴァンカップ)がある。全体的にもっと改善しないといけないと思うので頑張りたい」

 昨年夏、クリスティアーノの移籍により、甲府に移籍してきたドゥドゥ。初戦となった7月17日の鹿島戦では初先発初ゴール。周囲の期待に“結果”で応えた。最終的には11試合に出場し、チーム最多4ゴールを挙げてJ1残留に大きく貢献している。「もっとゴールを決められるように頑張りたい」。待ちに待った背番号10がピッチに帰ってきた。