コロンビアの首都ボゴタで新たな和平協定の署名式典に臨み、握手を交わすフアン・マヌエル・サントス大統領(左)と左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」のティモレオン・ヒメネス最高司令官(2016年11月24日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】コロンビアでは政府と同国最大の左翼ゲリラ「コロンビア革命軍(FARC)」が歴史的な和平協定に署名した昨年11月以降も大勢の人がレイプや殺人、拷問などの残虐行為に苦しんでいると、赤十字国際委員会(ICRC)が9日、年次報告書で明らかにした。

 ICRCは、昨年、政府とFARCが和平合意に向けて近づいていた時期にも数多くの残虐行為が発生していたとして、「国際人道法およびその他の基本的な人権の原則を侵害した恐れがある事例は838件、その被害者は1万8600人以上に及んでいることを記録した」と述べている。残虐行為の被害者の40%が女性と子どもだという。

 さらにICRCは、政府とFARCが昨年署名した和平協定だけでは「コロンビアでの暴力を終わらせるには不十分だ」と指摘し、「平和を構築するにはあらゆる人々による努力が必要であり、それには数十年かかるだろう」としている。

 政府当局者や複数の民間団体も、和平への取り組みが行われているにもかかわらず、右派の民兵組織の元戦闘員らや組織犯罪集団が紛争地帯で今なお活動を続けていると警鐘を鳴らしている。
【翻訳編集】AFPBB News