「早めに決めたかった」という今季リーグ初ゴールで首位・横浜を撃破。勝負強さを見せた鈴木の活躍で、チームは2連勝を達成した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ3節]鹿島1-0横浜/3月10日/カシマ

 ある意味、背水の陣で挑んだ一戦だった。
 
「最近は途中出場からゴールを取っていなかったので」
 
 鈴木優磨が最後に得点を記録したのは、先発したACL1節の蔚山現代戦。1-0で迎えた82分、勝負を決定づける追加点を決めている。
 
 しかし、その後のFC東京戦とのリーグ開幕戦(●0-1)、ACL2節のムアントン・U戦(●1-2)、前節の甲府戦(〇1-0)の3試合すべてで途中出場するも、結果を残すことができなかった。
 
「だから、今日は本当に(チャンスをもらえる)ラストの試合だ、ぐらいの気持ちでいた。うちは本当に選手層が厚い。1試合ダメだったら、すぐ代えられると思っている」
 
 FWである以上、ピッチに立てば、求められるのはゴール。しかし、結果を示せていないだけに、「スタメンを取るっていっても、もしかしたらベンチにも入れない可能性もある」と危機感を募らせていた。
 
 悲壮な覚悟で、背番号9は首位・横浜戦に臨んでいた。この日もベンチスタートだったが、71分に声がかかる。ペドロ・ジュニオールとの交代で投入されると、83分に歓喜の瞬間が訪れる。
 
 右サイドを深くえぐった伊東幸敏からクロスが入る。中でスタンバイしていた鈴木は、マークに付く相手を振り切り、ジャンプ一番、完璧なタイミングでヘッドで合わせ、ネットを揺らした。
 
「相手の前に入っていくのは決めていた。意思疎通の図れたゴールでした」
 
 先述のムアントン・U戦では、1-1の状況で得たPKを失敗。勝ち越しのチャンスを逃したチームは、終了間際に失点し、痛恨の敗戦を喫している。
 
 責任を感じていた鈴木だが、「次にすぐ試合は来る。(チームを)助けるしかないと思っていた」と落ち込んでいる暇はなかった。
 
 その言葉通り、横浜戦は自らのゴールできっちりと落とし前をつけた。
 
 もっとも、これで満足したわけではない。これからも貪欲にゴールを狙っていく。
 
「(ムアントン・U戦の借りを)まだ返せたとは思っていない。もっといっぱい取りたい」
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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