9日、華字紙・日本新華僑報の編集長を務める蒋豊氏は、長寿大国として知られる日本が抱える大きな悩みを指摘する評論文を掲載した。資料写真。

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2017年3月9日、華字紙・日本新華僑報の編集長を務める蒋豊(ジアン・フォン)氏は、長寿大国として知られる日本が抱える大きな悩みを指摘する評論文を掲載した。

蒋氏はまず「国民の寿命が延びるのは、本来国や民族にとって良いことである」として、「自然環境の豊かさ、社会の充実、健康的な食生活、優れた医療保障など、日本を対外的にPRするうえでの好材料となる」「高齢者介護という新たな産業の発展、介護分野の輸出促進になる」という2つのメリットを挙げた。

その一方で、長寿大国ゆえに直面する問題点も3つ指摘。1点目は高齢化によって人口バランスがさらに崩れ、労働力不足の問題を抱える日本社会の負担がより一層重くなることだ。

2点目に示したのは「社会の分裂の激化」。有権者における高齢者の比率が高まることで、政権安定を狙う政府はおのずと高齢者向けの政策にウエートを置くようになり、高齢者は手厚い福利を受け、若者が苦しむ状況がより深刻になると説明している。

3点目には高齢者の事故、犯罪増加に対する懸念を挙げ、「もし日本政府が有効な政策を打ち出せなければ、見た目は健康でも心にリスクを抱える高齢者層の増加を招き、高齢者の犯罪が日本社会にとって新たな害となるかもしれない」と論じた。

文章は最後に「長寿ゆえの悩みはとどのつまり、政府が時代に順応した良策を出せないことに起因する。これは他国が参考するに値する問題だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)