10日、自殺率の高さが問題になっている韓国で、自殺に使用する道具をセットにした商品を作り、「苦しまずに確実に死ぬことができる」との触れ込みで販売したグループがこのほど警察に摘発された。写真はソウル。

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2017年3月10日、自殺率の高さが問題になっている韓国で、自殺に使用する道具をセットにした商品を作り、「苦しまずに確実に死ぬことができる」との触れ込みで販売したグループがこのほど警察に摘発された。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

ソウル地方警察庁サイバー安全課は、自殺ほう助未遂および高圧ガス安全管理法違反などの疑いでソン(55)とイ(38)を拘束したことを明らかにした。2人は昨年11〜12月、40リットル入りの窒素ガスボンベと神経安定剤などを利用した「自殺セット」を作り、インターネットで1セット100万ウォン(約9万9000円)台で計4人に販売した疑いが持たれている。購入者らに対し、「窒素ガスボンベをテントにつないだら、神経安定剤を飲んでテントに入って眠ればいい」と具体的な使用方法も教えていたという。

さらにソン容疑者については昨年12月、20代女性に「自殺セット」を紹介し、「私はあの世からの使者だ。私には死の力がある」と話してセクハラ行為をしようとしたことも分かっている。

警察は「自殺セットを購入した被害者らは知人の通報などでいずれも未遂に終わっており、実際に死亡した人はいない」と伝えている。

なお2人は購入者らに対し「自分たちも自殺を準備している」と話していたが、検挙当時、違法賭博サイトの開設を準備していたことも明らかになった。

事件を受け、韓国のネットユーザーからは「自殺セットが販売されるということは、それだけ生きにくい異常な国になってしまった証拠」「言い換えれば、こんな商品を買おうと考えている人も多いということだ」と混乱する韓国社会を不安視するコメントや、「でも本当に楽に死ねるのかな」「自分で試して確実じゃないなら売るべきじゃない」と商品の効果に関するコメント、「新事業のアイテム」「自ら安らかに死にたいと考えてる人にとっては役に立つと思う」とその発想力に驚くものなど、コメントの傾向も多岐にわたっている。

また、「何の苦痛もなく死ねる方法があるとしたら、自殺する人が増加すると思う」とストレス社会の現代を心配するコメントや、「それよりも、まずは自殺の原因から分析すべき」と対策を求めるものもあった。(翻訳・編集/松村)