チームの全ゴールに関与し、川崎を勝利に導いた中村。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

[J1リーグ・3節]川崎 2-1 柏/3月10日(金)/等々力陸上競技場

 ベテランの力が若いディフェンスラインを打ち砕いた。

【川崎 2-1 柏 PHOTO】中村憲剛が1ゴール1アシストの活躍!川崎が2-1で柏を下す

 等々力陸上競技場で行なわれた川崎対柏は、前半に2点のリードを奪った川崎が、柏の反撃を1点に抑え、2-1で逃げ切った。

 川崎の2ゴールは、昨季リーグMVPの36歳・中村憲剛の足から生まれた。

 まずは42分。チャンスを作りながらもなかなかゴールにつなげられなかった川崎は、CKのチャンスを得る。キッカーは中村。鋭いカーブがかかったクロスは、「前半で試合を決めるぞと監督に言われ狙っていた」という谷口彰悟の頭にピタリと合い、先制ゴールが生まれた。

 前半アディショナルタイムには、相手のミスを見逃さずにボールを奪った阿部浩之からのお膳立てで中村が追加点。0-0で終えそうな雰囲気もあった前半だったが、ベテランの機を逃さないプレーが一気に流れを川崎に引き寄せた。

 後半に入っても、カウンターから猛然とドリブルで駆け上がり、阿部に丁寧なラストパスで決定機を演出。ゴールとはならなかったが、ゲームを通じ存在感を見せつけた。

 一方の柏は60分に武富がヘディングシュートを叩き込み、追い上げるものの、その後の好機を逃し、追いつくことができない。

 結局、川崎が中村の1得点・1アシストの活躍で、柏を2-1で下し、今季ホーム初勝利を飾った。