中国から偽物が消えない理由について、中国の政治家が語った。写真は中国のドラえもんらしきバッグ。

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2017年3月8日、央広網によると、全国政治協商会議委員が偽物対策について語った。50年物の偽マオタイ酒の利益はドラッグを超えるとしている。

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北京市では両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議の総称。日本の国会に相当)が開催されているが、冒頭の李克強(リー・カーチアン)首相による政府活動報告では「全面的に品質レベルを引き上げ、より多くの世界的な中国ブランドを作り出し、中国経済を品質時代に向かわせなければならない」との言葉があった。

新たな時代の中国経済にとってブランド確立こそが課題だということだが、障害となっているのは偽者の横行だ。人気となれば瞬く間にに偽物が登場し、ブランド価値を毀損(きそん)してしまう。この状況ではハイレベルなブランド作りは難しい。元国家品質品監督検験検疫総局副局長、全国政治協商会議委員、中国ブランド建設促進会理事長の劉平均(リウ・ピンジュン)氏は偽物対策の難しさを語った。

数年前、偽物のタバコを取り締まるため製造拠点に乗り込んだところ、すでにもぬけの殻。その一味は山の中に逃げ込み、トンネルを掘ってそこで偽物作りを続けたという。製造拠点は見つけにくく、簡単に移転できるため取り締まりが難しい。

また、莫大(ばくだい)な利益を上げられることも問題だ。リスクがあってもそれを上回る稼ぎがあるとなれば参入者は減らない。高級酒の代表、マオタイ酒の50年物の偽物はドラッグを上回る利益が出ているという。対策を強化し、偽物作りのコストを引き上げるようにしなければ根絶は難しいと劉氏は語った。(翻訳・編集/増田聡太郎)