行きすぎた完璧主義の8つの兆候 「最善主義」への転換が幸せのカギ

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カナダのブリティッシュコロンビア大学とイランのテヘラン大学が行った個別の調査によると、完璧主義はうつや不安症をはじめとする精神衛生上の問題と関連している。

心理学博士のタル・ベン・シャハーは、完璧主義者ではなく「最善主義者」の思考を持つことを勧めている。最善主義者は成功に向けて懸命に努力する点では完璧主義者と同じである一方、目標達成に向けた過程においてはより柔軟で弾力性があり、適応力があるという。そして、最善主義の考え方に変えることで、あなたはより幸福になり、より生産的になることができる。

完璧主義は勤勉さや熱意を装う傾向がある。そのため簡単なことではないが、完璧主義に打ち勝つためにはまず、それが原因で自分の何が妨げられているかを知る必要がある。

以下に紹介するのは、制御不能になった完璧主義者に顕著に見られる特徴だ。

1. 完璧主義者こそ成功すると考える

成功のために、自分を駆り立てることが必要な場合もある。だが、完璧主義は確実に、自分の中に不要な葛藤や闘いを生む。

完璧主義を自分でコントロールすることができるようになれば、もっと楽に、もっと多くのことをこなせるようになる。

2. フィードバックに身構える

完璧主義者は他人の評価を非常に深刻に受け止める。そのため、フィードバックの内容を受け止めるのが難しい。

完璧主義者は当然ながら、成功したいという強い願望がある。フィードバックは(たとえ厳しい内容でも)最終的に、自分を向上させるためのものだと考えれば、安心できるはずだ。フィードバックは自分を完璧に近づけてくれるものだと、冷静に受け止めよう。

3. 他人に対して批判的

批判を受け入れられない完璧主義者は、他人のことは批判する。自分を他人と比べて評価せずにはいられないため、他の誰か、特に脅威に感じている相手を低く評価することで、満足感を得る。

ただ、他人に対して批判的になるのは、達成不可能な基準の下で、自分と他者を比較するためだ。

4. 常に先延ばしにする

完璧主義と失敗への恐怖心は、密接に関連している。そして、なすべきことを先延ばしにさせるのが、この2つの組み合わせだ。完璧に仕上げなければならないと思えば、何でもないような課題でさえ恐ろしいもののように思える。

作家のジョディ・ピコーは、完璧主義をやめることの重要性について、次のように述べている──出来の悪い文章が書かれたページは編集することができるが、空白のページは編集できない。

5. 罪悪感を持つ

完璧主義者は常に自分には何かが足りないと感じ、罪悪感を持っている。罪悪感はストレス度を高め、うつや不安症を招く。

否定的で悲観的な考えにとらわれそうになっていることに気付いたら考えることをやめ、頭の中にあったその考えを紙に書き出してみよう。冷静になって、それらが事実なのかどうか明確な判断ができるようになるだろう。

6. 失敗を個人的に受け止める

完璧主義者は仕事を非常に真面目に受け止め、自分の失敗の影響を必要以上に深刻に考える。その人の弾力性を低下させることから、これは大きな問題だ。失敗から立ち直る力は、成功のためには欠かせない。

完璧主義者は、失敗は自分の能力不足を証明するものではないことを学ぶ必要がある。

7. 他人の失敗を喜ぶ

完璧主義者に関するこのあまり知られていない秘密は、言葉から受ける印象ほど悪意のあるものではない。「同病相哀れむ」というように、完璧主義者も他人が自分と同じいら立ちを経験していることに満足感を持たずにいられないのだ。

だが、そうした満足感はあっという間に消えてなくなる。完璧主義者はそうした対抗意識についても、罪悪感を持つ。

8. 拒絶を恐れる

完璧主義者は成功を実感するために、他者から認められることを必要とする。だが、この考え方は正常な思考や言動が妨げられるほどの「拒絶に対する恐怖感」につながる。

そうした恐怖感の中で生きるのは、恐ろしいことだ。創造性が抑圧され、人としての成長の速度も低下する。他人の評価を気にしすぎていると気付いたら、米国の児童文学作家、ドクター・スースの言葉を思い出してみよう。

「自分らしく、思ったままを言葉にしていいんだよ。だってあれこれとやかく言う人を大事にする必要はないんだし、君が大事にしたいと思う人はあれこれとやかく言わないもんさ」