日々、春めいてきましたね。春といえば桜ですが、気象庁によると東京の平均開花日は3月26日だそう。ちなみに去年はちょっと早くて21日でした。で、桜といえば日本人はやっぱりお花見ですよね!

春といえども花見シーズンは意外と冷えます。女子は防寒を忘れずに!

「花見デートしたいけどたぶん無理」が、20代の本音!?

しかし 楽天リサーチの調査によると、今年「お花見に行く予定」という人は36.8%。同調査では昨年45.1%だったので、なぜか8.3%も減っている結果となりました。ちなみに「予定なし」と答えた人も、今年は11.6%増えています。

「未定」の割合も微減。明らかに花見参加への意欲が減っている結果です。

なぜ今年はお花見に行く予定の人が減っているのでしょうか? そのカギとなりそうなのが、「誰と花見に行くかについて」の理想と現実を調査したデータ。まず理想の調査データはこちら。

理想として「一人」を挙げている人は6.5%。一人花見も悪くないものです。

一番多いのは「家族」75.0%で、次が「友達」37.0%。続いて「恋人」が19.3%となっています。同調査は20代から60代まで対象となっており、上の世代になるとやはり既婚者が増えるので家族で行くという割合が増えるのでしょう。そんな中で若い世代に多そうな回答である「恋人」は3位にランクインしています。しかし現実の調査データを見てみると……。

花見の7割は家族! 会社での花見自体、減っているのかもしれません

「家族」と「友人」には、それほど大きな変化はありません。しかし「恋人」が10.1%と、9.2%の大幅ダウンで4位に! そのかわりに3位となったのが「勤め先の会社の同僚・先輩・上司」で14.7%。こちらは理想と比べると5.5%増えているのです。この結果を深読みすると今年は「恋人と花見デートに行きたいけれど、たぶん無理」と考えている若い世代が多く、その結果として「予定なし」が増えたのかも。さらに「気が進まないけど、会社の人と花見をしなくてはいけない」という悲しい推測が浮かびます。「まだ結婚しておらず、会社では上司に気を使いまくる新入社員」の存在も想像できます。

社会人はツライよ……仕事で仕方なく花見をする人は5.1%

「お花見をしたことがない」という人も11.3%いました。

そんな日本人が「花見をする理由」として多かったのは「春を感じるから」(47.8%)、「家族や友人と楽しい時間を過ごすため」(45.5%)、「桜が好きだから」(40.5%)がそれぞれ大きな理由として挙げられているようです。また「新たな人の出会いを求めて」という前向きな人も1.6%。花見にどんな出会いがあるのか気になりますが……。

しかし一方で気になるのは、「仕事で仕方なく」というネガティブな人が5.1%いることです。先ほど「勤め先の会社の同僚・先輩・上司」と花見に行くという人が理想と現実で5.5%増えていると述べましたが、こちらと数値的にもほぼ合っています。ちなみに「花見の場所とりの実施状況」を調べたところ、「実施する」人は13.1%と少数。しかし実施する人の割合を年齢別にみてみると、一番多いのは「20代」が22.9%。続いて「30代」17.7%、「40代」13.9%と年齢が上がるにつれ少なくなっていました。これもやはり、新人社員が上司のために場所取りを実施する割合が多いのも一因ではないでしょうか? これらの負担を少し減らしてあげることができれば、お花見にネガティブな気持ちを持つ若者は減るかもしれませんね。

場所取りするほど気合入れて花見する人はごく少数みたいです。

やはり場所取りは若者の仕事!?

「ハナミ」は世界共通語になる!? 外国人観光客も急増!

とはいえ、日本の花見は今や外国人も魅了するほど。東京の花見の有名スポットとして知られる「上野恩賜公園」などでは、たくさんの外国人観光客が花見を楽しむ姿が見られるようになりました。日本人とっては「春になると当たり前の光景」である桜の咲き乱れや花見の文化は、やはり世界に誇る素晴らしいものなのです。確かに会社でのお付き合いによる花見は大変だったり、花見デートできない現実にしょんぼりする気持ちも理解できますが、この文化だけはいつまでもなくなってほしくないものです。

【参考】
調査主体:楽天リサ-チ株式会社
調査期間:2017年2月3日から4日
調査対象:20歳〜69歳 男女
有効回答数:1000サンプル