8日、韓国・聯合ニュースなどによると、日々の生活苦から逃れ衣食住の心配の要らない刑務所生活を送ろうと、進んで犯罪に手を染める例が韓国で相次いでいる。写真は韓国の警察車両。

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2017年3月8日、韓国・聯合ニュースなどによると、日々の生活苦から逃れ衣食住の心配の要らない刑務所生活を送ろうと、進んで犯罪に手を染める例が韓国で相次いでいる。

今月2日午前7時ごろ、忠清北道(チュンチョンブクド)にあるコンビニエンスストアに、凶器を持った20代の男が押し入った。男はこのコンビニの常連客で、犯行時も身元を隠すための帽子やマスクは着けていなかった。そしてたばこ1箱と現金10万7000ウォン(約1万600円)を奪うと、店員に「警察に通報してくれ」と頼んだという。男は警察の調べで「事業を始める準備をしていたがうまくいかず、刑務所に行くため犯行に及んだ」と供述、強盗容疑で逮捕された。

同じ日の午前2時ごろ、忠州(チュンジュ)市内のコンビニに酔って現れた男は、店で大声を上げ、売り物のドリンクを放り投げるなど暴れたため業務妨害の容疑で逮捕された。「日雇いの生活が苦しく、いっそ刑務所に行こうと思いやった」という男は前科5犯だった。

先月3日には、釜山(プサン)市のコンビニで男が凶器を盗むと、店員に「刑務所に入りたい。警察に通報しろ。銀行のATMに行って人を脅かしてやる」と言い放ち逃げ去った。男は警察の調べで「ネットカフェやサウナ、工場などで働きながら生計をつないできたが、金がなくなって腹も減り、刑務所に行こうと決心した」と供述した。

専門家らは、自ら刑務所行きを選ぶ人たちの中には前科のある人も多いとし、最近は冬の寒さも手伝ってこうした事件が増えていると分析している。

この報道に韓国のネットユーザーからは「国がなんてざまだ…」「李明博(イ・ミョンバク前大統領)と朴槿恵(パク・クネ大統領)の9年で国が壊れてしまった」「ただ泣けてくる」「前科がなくて真面目に生きていても仕事がない世の中だ」「透明・公正な社会を実現できない僕らの姿だ」「国中が刑務所みたいなもの」など、国の現状を憂える声が数々寄せられている。

そうした声の中で多くの共感を得たのは、「数年前、日本ではこういう人が多いというニュースを見た気がするが、これからは韓国でも増えていくのか」「日本の刑務所にいる囚人の半分は、金がなくて自発的に入った人らしい。韓国もすぐに、高齢化と雇用の不足で治安がめちゃくちゃになるだろう」と、日本の状況に言及したものだった。(翻訳・編集/吉金)