【今週のボヤき】

「人を動かす立場を目指せ」と何かの本で読みました。確かに年齢を重ねてからは体力も感覚も衰えていくかもしれませんし、役職についたほうがいいのかもしれません。でも、上司を見ていると体力や感覚以外のところで大変なところもたくさんでてきてしんどそうです。特に中間管理職だと上と下に挟まれて、気疲れも多そうです。だったら平社員のままでもいいんじゃないかなと思ってしまいます。これは甘えでしょうか? 平社員のまま年を重ねるのはみっともないですか?

“楽”と“楽しい”のちがい

べつに出世しなきゃいけないわけではないですよ。出世しないワークスタイルで満足できるのならそうすりゃいいです。

でも下のポジションに甘んじていれば責任も軽いですし楽だとは思いますが、“楽”と”楽しい”って全く違うんですよね。楽な環境にずっといることって思っている以上に精神的な負担になったりするんです。

モチベーションも上がらない、緊張感もないという環境にずっといると必ず「めんどくさい」という病に掛かります。今の楽なポジションでさえ面倒に感じてストレスを生産するようになってしまうんです。

楽を求めているわけですから、より楽なほうへ行きたいという欲求が働いてしまい、その欲求の行き着く先は「何もしたくない」というどん底まで落ちてしまうわけですね。その欲求に支配されると何もかもがめんどくさくなってしまうというわけです。
楽を選ぶとめんどくさい地獄にハマるぞってことですね。

実際に出世欲のない平和主義な悟り社員さんほど、このめんどくさい地獄にハマって早々に辞めていったりするんですよ。仕事を楽しいものにしたかったら楽を選んじゃダメってことです。

楽をしていたら達成感なんて味わえない

楽な道は楽しくない道、楽しい道は楽ではない道。仕事を楽しみたかったら楽ではないほうを選ばなければならないということ。成功も失敗もできる舞台に立たなきゃならないということですね。

苦労もあります、悔しい思いもします、食事が喉を通らないことだってあります、ですがそれ等のネガティブな感情も含めて、胃が痛くなるほど楽しいんですよ。

それが仕事の楽しさなんです、楽をしていたら達成感なんて得られませんよ。楽をしてもストレスがあり、楽しもうとしてもストレスはあるんです。どうせストレスを感じるのなら、達成感でストレスをチャラにできる楽しいほうへ行ったほうがお得だと思いますけどね。

責任を背負うからこそ楽しめる

地位はただの便利な道具に過ぎませんが、自分が楽しむためには必要なものです。

平という立場でできることなんてたかが知れているじゃないですか。自分のしている仕事に興味があるのなら、平という立場で満足なんかできるわけがないんですよ。

だったら少しでも責任のある立場を目指すべき。自由の対価は責任ですからね、自由に楽しむためには責任を背負わなきゃならないってことよ。