矢野経済研究所のまとめによると、2016年の国内宝飾品(ジュエリー)小売市場規模は、前年比97.1%の9,413億円と、前年に続いてマイナス成長となったことがわかった。夏以降消費者の買い控えが進んだこともあり、一時的な需要の膨らみはあったものの、通年では一昨年よりもマイナス幅が拡がった。

 16年市場の特徴の1つに、国内宝飾品市場をけん引していたインバウンド(訪日外国人客)需要が沈静化したことが挙げられる。特に百貨店においてインバウンド需要の減退があった。円高の影響でジュエリーに割高感が出たことや、中国での関税の取り締まり強化の影響で中国人訪日客の購買行動が変化したことなどが原因。

 一方、20年の市場規模について同研究所では1兆195億円という堅調な推移を予測している。同研究所では「ジュエリー需要をどこまで取り込めるかが課題となる」としている。