Doctors Me(ドクターズミー)- 母と子の共依存…“母子カプセル” あなたの予備軍度をチェック!

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「母子カプセル」という言葉をご存じですか?母は子育て熱心で、子供も母思い。

一見、すごく理想的な親子関係に見えますが、じつは、もしかしたらそれは「母子カプセル」の状態かもしれません。

お互いが依存しすぎていて、他人が入り込むことができない安定した関係性、そんな「母子カプセル」について、今回は、原因や特徴、父親との関係性、さらに予防法まで、医師に詳しく解説していただきました。

母子カプセルとは


母子カプセルとは正式な医学、心理学用語ではありませんが、「乳幼児期に子どもが母親に守られ、精神的に強く結びつき、一体化した状態」を指したりします。

また本来は、子どもと母親が互いに自立し、距離を置くべき時期になっているにもかかわらず、心理的に互いに依存しすぎていて、二人だけの世界を作り上げている状態です。

さらに、そのことにより、他の存在が入り込めず、お互いの成長や社会生活に支障が出るような状態を指す場合もあります。

母子カプセルの原因


母親の子どもへの依存


母親が子どもを心理的に手放し、自立を促すことを怖いと思ったり、自身の満たされない心を、子どもへの注力で紛らわそうとすることにあるようです。

特に、夫や自身の母親などとの関係に問題があったり、自身が幼少期から他人と安定した関係を結べておらず、愛情を求めている場合が多いと思われます。

父性不足


幼児から子どもに成長していく過程で、母に守られる段階から父性を感じる段階が訪れますが、その際に、父なる存在を感じることができず、母親との関係だけが継続すると、母子カプセルが破られにくくなります。

例えば父親が家庭を顧みず、母親とも不仲というような場合は母子カプセルが生じやすくなると言えます。

母子カプセルの特徴


母親


子どもを生きがいにし、子どもに愛情深く接しているようだが、過干渉で子どもの自立を喜ばず、友達関係や異性関係に干渉しようとします。

子ども


思春期、つまり、親から離れ自分らしく生きようとする時期、になっても、親に反抗したり無視したりせず、いい子のままです。

また、自分の力で生きたいという気概に欠け、いつまでも親の顔色を伺い、親が認めないことはしようしない、社会に出ることを恐れ、不登校やひきこもりになる場合もあります。

逆に、親に反発しようとすることで、家庭内暴力や非行に走ることがあります。

母子カプセル、父親はどのような対応をすれば良い?


妻への対応


自身が、妻や子どもとどう向き合ってきたかを振り返り、家庭内で父親として夫としてできることはないか考えます。

妻に対し、母親以外の役割を果たし、充実感を持てるようサポートしましょう。

子どもへの対応


子どもに対しては、母親から離れて社会に出ていけるように促します。

また、妻と仲良くする姿を子どもに見せることも大切です。

母子カプセルにならないための予防法


母としての役割以外に、自身の仕事、趣味や地域社会とのかかわりを持ち、子ども以外の生きがいを見つけるようにします。

子どもも独立した一つの人格であることを認め、思い通りにならなくても、子どもらしく生きていく姿を見守る気持ちを持ちます。

母子カプセル予備軍チェックリスト


□ 子どもの数が少なく、一人に手をかけすぎている
□ 子ども以外の生きがいがなく、母親自身の人生を生きていない
□ 子どものために、多くのことを犠牲にしていると感じる
□ 母親としての役割以外の自分を持っていない
□ 家庭以外に自分の居場所がない
□ 夫と不仲であり、妻としての自分を認められない
□ 自身の母親から愛されなかった、関係が不良である

最後に医師から一言


女性は妊娠出産を機に多くのことを犠牲にし、退職せざるを得なくなったりして、社会とのつながりを断たれてしまいます。

2〜3歳までは、母子カプセルの中にいることが子どもにとって望ましいことですが、以後は親と離れて自立に向かう必要があります。

その切り替えが難しいところですが、父親の助けも借りて、子どもの自立を喜ぶことができるとよいですね。

(監修:Doctors Me 医師)