探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回の依頼者は松尾未希さん(仮名・32歳)。彼女はある通信関連会社の社員で、現在は育休中。3か月前に第一子であるお嬢様を出産したばかり。昨日、里帰り出産した実家の埼玉県から、神奈川県川崎市にある自宅へ戻ったばかりです。

赤ちゃんは、今ブームのがっちりしたベビーキャリーの中ですやすやと眠っています。生後3か月だから、足も手もひよひよとしていてとてもかわいいです。未希さんは黒×白のボーダーニットに、カーキ色のガウチョパンツをはいて、フランスブランドのトートバッグをママバッグ代わりに持っていました。

「いろいろ入れていないと不安で、着替え、おむつ、お尻ふき、おむつ替えマット、授乳ケープ、もしもの時のための哺乳瓶とお湯、固形ミルクを入れているから、2泊3日旅行みたいな荷物みたいになっちゃって」

そう語る未希さん、顔は笑っていましたが、目がとても鋭くてドキッとしました。早速、本題に入ります。

「ここ4か月間くらい出産で実家に帰っており、昨日久しぶりに戻ってきたのですが、家が変なんです。37歳の夫は几帳面できれい好きなのですが、その予想以上に家が片付いていて、だれかを家にあげているような気がしたんですよね。例えば、洗面台のコップの下に水あかが付いていなかったり、お風呂場にあるシャンプーがオーガニックなモノだったり、玄関にお香を焚いたような跡があったり……」

もともと“意識高い系”で、デザイン事務所に勤務する旦那様が、それらを使った可能性はないのでしょうか、と聞いたところ、それはない、と即答する未希さん。

意識高い系のオーガニック夫は、ドケチだった……

「夫はコーヒー豆を買ってきて自宅でドリップしたり、自家製パンをつくるなど、食方面での丁寧な生活は好き。でもそれは、SNSにアップした時に“いいね”がつくからなんですよね。それに基本的にケチだから、写真SNSにアップしても、面白みが少ないシャンプーなどの消耗品は安いモノしか買わないのです。あと、掃除が好きで身の回りを清潔にしていますが、こぼした水を拭かない。だから洗面所のコップをいつもカピカピにしてしまう。それなのに、4か月間も留守にしていたのに、きちんと拭き掃除していて、キレイなのが気になりました」

そこで、未希さんは浮気を疑います。もともと、3年前に結婚した時から、旦那様には浮気疑惑がありました。

「夫は背が高くて細マッチョなイケメンだから、女性側からアプローチされるんですよ。夫には姉が2人いて、長男だから甘やかされて育っている。常に“すごいですね〜”とほめてくれる女性が大好き。料理教室、焙煎教室、レザークラフト教室などにせっせと通い、女性を物色していることは知っていました。私との出会いも、農業サークルでしたし。それで3年前に結婚して、今に至ります」

未希さんと話をしていて、相手の女性を知っているような雰囲気だったので、聞いてみました。

「あ〜、多分、この人かな……という人はいます。妊娠中に、セレブな人が主宰している両親学級に行ったんですよ。そのときに、産後の食事についてアドバイスしていた食育アドバイザーの女性が、夫の好みドンピシャだったんです。ショートヘアで清楚な感じで。彼のナンパの方法は、SNSで友達申請して、メッセージを送りまくるというもの。LINEだと警戒されるけれど、SNSならハードルは低いというのが持論っぽいです」

また、一緒に両親学級に参加したママ友からのタレコミもあったという。

「あるママが、“あなたの旦那さん、あの先生とデートしてたよ”と教えてくれたんです。妊娠直前でイライラしていたこともあって、夫を問い詰めると“そんなはずはない”と激怒。相手のママ友を訴える、と怒り狂っていたので、まあまあとなだめて実家に帰りました。でも、やっぱり続いていたのかもしれない」

未希さんは旦那様のことが好きですが、自分の作ったオーガニックご飯を完食しないと怒ったり、年下だからといって、“ホントお前はバカだな……”などと言われることに対して、モヤモヤすることも多かったとか。

「夫婦関係にケジメをつける意味でも、ぜひ調査をお願いします」

妻が留守中にキッチンの使い方が”自分と何かが違う”と感じたことで、女性を連れ込み型の浮気が発覚するケースは少なくありません。

連日のように、家にやってくる彼女……鬼の居ぬ間に洗濯の内容を探偵はおさえられるのか?〜その2〜へ続きます。
※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。