レンタルフレンドはネット社会の人と人の隙間、繋がりを埋めるのか?

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レンタルと聞いて、普通に思い浮かべるのは、映画のDVDやレンタカーなどだろう。
さらに、ブランドバッグのレンタルやコーディネートされた洋服一式のレンタルなどもある。

しかし、最近は、このような“物”ではなく、“人”をレンタルする時代になっているようだ。人のレンタルというより、代行サービスと言ったほうが分かりやすく、適切なのかもしれない。

●人をレンタルする目的はさまざま
家事代行や運転代行に代表されるように、人の手を借りたいことはある。
他人に、自分に代わって何かの用事をすませてもらうのが目的だ。

よく考えれば、人の(手を借りる)レンタルは、昔から私たちの身近にあった習慣なのかもしれない。通常は、顔見知りや知人などに依頼することが多いが、用事によっては、面識のない人を集めたり、依頼したりすることもあった。
馴染みのあるものでは、
引越の手伝いや仕事のヘルプ、お祭りなどでは御神輿の担ぎ手なんていうのもある。

しかし、今の時代、人のレンタルは、昔とは異なり、さらに多様化しているようだ。

その特徴的なものが、
自分ではなく、自分以外の誰かの代わりとして依頼するケース。
自分の友だちの代わり、親の代わり、彼女(彼氏)の代わり、同僚の代わり……など。

このようなレンタル例をみると、これまでの人のレンタルとの違いがよくわかる。
・一緒にショッピングする友だちをレンタルする
・グチを聞いてくれる友だちをレンタルする
・親に紹介するために彼女をレンタルする
・結婚式の披露宴に友人や同僚として出席してくれる人をレンタルする

●SNSのリア充アピールするための“レンタルフレンド”
こうした(仮想の)友だちレンタルは、SNSの世界にも広がっている。
・友だちがたくさんいると思われたい
・彼女(彼氏)がいると思われたい
・同僚と楽しく過ごしていると思われたい
というように、SNSの読者に、自分のリア充をアピールするための人のレンタルだ。

こうした人のレンタルについて、
他人に自分のリア充をアピールするために、レンタル料を支払ってまで初対面の人と過ごすくらいなら、一人で過ごすほうがいいと思う人は多いだろう。SNSで、そこまでリア充アピールできなくてもいいようにも思えるだろう。

しかし、インターネットの普及や、大家族から核家族、グループや仲間から個人という単位の社会になりつつある。
今の時代は、個人が孤立しやすく、人と人の繋がりが希薄になりやすく、レンタルフレンドという存在や仕組みが、そうした人と人の間を繋ぐ、もしくは隙間を埋める大切な役割を果たしているのかもしれない。