ノルウェー北部シュタイネに停泊する捕鯨用の船(2008年8月18日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ノルウェーの公共放送NRKが、同国沿岸で捕獲されるクジラの大多数が妊娠中の雌だとのドキュメンタリー番組を放送し、議論を呼んでいる。動物愛護運動家らは8日、強い憤りをあらわにした。

 NRKの番組は、クジラの腹を割いて胎児を取り出す生々しいシーンを放送。ノルウェー領海で毎年捕獲されるミンククジラの90%が雌で、「ほぼ全て」が妊娠していると主張した。

 環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)のノルウェー支部長を務めるトルルス・グロウセン(Truls Gulowsen)氏は、AFPに対し、「国際捕鯨取締条約に違反しているだけでなく」「動物福祉の観点からも、妊娠後期のクジラ捕獲は擁護できない」と指摘。「捕鯨は、これまで以上に受け入れがたいものとなった」と語った。

 ノルウェーは1986年に導入された商業捕鯨モラトリアム(一時停止)に異議を申し立て、自国には適用されないとの立場を取っており、アイスランドと並んで商業捕鯨を継続中。ノルウェー政府はクジラの生息数は捕鯨継続に十分だと主張し、今年の捕鯨枠を昨年より199頭多い999頭に設定している。
【翻訳編集】AFPBB News