3月9日はアメリカ・ニューヨーク出身のラッパー、ザ・ノトーリアス・B.I.G.の命日。1972年5月21日、ブルックリン生まれの“ビギー”ことザ・ノトーリアス・B.I.G.は、言うまでもなくヒップホップ史を語る上で欠かせない最重要人物のひとりである。

 多くのラッパー同様ハードな環境で育った彼は、10代の頃からドラッグ・ディーラーとして地元のストリートでその名を知られる存在だった。街角で続けていたフリースタイル・ラップがシーンの注目を集め、1994年にデビューアルバム『レディ・トゥ・ダイ』をリリース。同作が全米ビルボード13位のヒットを記録し、西海岸勢に押され気味だった当時のヒップホップ・シーンに一矢報いることになった。その後、2パック銃撃事件への関与を疑われたことなどをきっかけに、ヒップホップ東西抗争が激化し、結果として1996年9月に西海岸を代表するラッパーの2パックが射殺。ビギーも1997年3月9日、ロサンゼルスでおこなわれたパーティーの帰途に銃撃を受けて死亡した。東西を代表するラッパーがともに射殺されるという衝撃的な事件は、現在もまだ未解決のままである。

 ビギーの死から約3週間後、セカンド・アルバム『ライフ・アフター・デス』がリリースされ、全米ビルボードNo.1を獲得している。