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都道府県をはじめ地域による地勢や産業構造の違いなど各地の特長を活かすことで雇用を創造していく産学官連携の「戦略産業雇用創造プロジェクト」。各地で続々と採択されて取り組みが進んでいる。

厚生労働省の公式Webサイトには実施地域一覧データも公開している。岩手県のプラスチック製造業や金属製品製造業を対象とした「高付加価値型ものづくり技術振興雇用創造プロジェクト」、山形県のバイオテクノロジー関連分野、有機エレクトロニクス関連分野、航空機自動車関連分野を対象とした「地方創生に向けた先端・成長分野の産業集積による雇用創造プロジェクト」、京都府の「京都次世代ものづくり産業雇用創造プロジェクト」によるスマートシティ京都、クール京都の推進による企業の新事業創造など、25都道府県で実施されている。プロジェクトは戦略的産業分野と位置づけられ、安定的な雇用を生み出す製造業を中心に選定されている。

8日、富士通は同社のIoTサービスが鳥取県の医療機器、自動車、航空機の特定成長分野で採用され、鳥取県内の工場で実証工程に入ることを発表している。富士通のデジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc」(メタアーク)は、AI Zinrai、ニフティクラウドやPRIMEFLEXやマネージドサービスと国内で長らく実績を積み上げた同社の先端テクノロジーが結集するマルチクラウドインテグレーション。都市インフラやロジスティクスといった大規模なものから"ものづくり"や保守・保全、デジタルマーケティングや職場とその導入事例は多く、同社の導入事例Webサイトにアーカイブしてある。

今回検証されるのは、「MetaArc」で展開するIoTソリューション"FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア)"。独自のセンサーアルゴリズムとセンサーからアプリケーションまでを一括で提供できる上、必要な機能だけを切り出して提供できるのも特長。採用された検証用セット「パイロットパック」は、環境準備から検証までワンパッケージでトライアルでき、工場の現場環境の作業員の安全管理や位置管理に加え、作業効率化の検証が行える。自動車や産業機械の型鍛造、熱処理、金型設計製作を行う鳥取県の企業菊水フォージングで8日から24日の期間中に実証が開始される。

戦略産業雇用創造プロジェクトは、安定的な雇用を生み出し地域の活性化にも寄与する"ものづくり"を中心に産官学が協力するプロジェクト。鳥取県では、IoTに関心を持ちながら実際の個別のケースでの導入の手順や効果がなかなか見えにくい企業に対して、「実体験」が提供できることに着目している。

(長岡弥太郎)