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映画や小説などフィクションで取り上げられることも多いテンプル騎士団をに由来すると言われている洞窟が、「ウサギの巣穴の向こうに隠れていた」と多くの海外メディアが報じています。実際には、洞窟は新たに発見されたものではないのですが、確かに「隠れていた」と表現するのもわかるほど、外からの見た目から想像もつかない謎の洞窟が存在しています。

Rabbit hole leads to 'Knights Templar' cave - BBC News

http://www.bbc.com/news/uk-england-39193347

Revealed: Mysterious Knights Templar Caynton Caves overrun with black magic cults - Birmingham Mail

http://www.birminghammail.co.uk/news/midlands-news/pictures-mysterious-knights-templar-caynton-229955?service=responsive

BBCの伝えるところでは、「地元の伝説によると、シュロップシャー州シフナルにある洞窟は17世紀に存在したテンプル騎士団員たちの信望者たちによって使われていた」とのことですが、記事作成現在において洞窟が作られた目的ははっきりしていません。

入り口はこんな感じで、まるでウサギの巣穴のような見た目。



中に入って入り口へ振り向いた時の様子。外からは小さな穴に見えましたが、縦に長いアーチ状の通路が続いています。



そして中はこんな感じ。



広いスペースもあれば、人が入るのも難しいほどの小さなスペースもあるそうです。



壁や天井に文字などが書き込まれています。



これらの写真を撮影したのは、イギリス・バーミンガムを拠点とし、Caters News Agencyのスタッフでもある写真家のMichael Scott氏。Scott氏はインターネットで洞窟を映したムービーを発見し、この場所を訪れたのだと語っています。Scott氏によると、入り口は「何があるかを知らなければ通り過ぎてしまう」ほど目立たないものですが、中は1.8mほどの高さがあり、数匹のクモ以外は生き物も見当たらず、非常に静かだったとのこと。Scott氏が訪れたのは雨の日でしたが、洞窟内の地面は乾いていたそうです。

歴史的建造物やモニュメントの保護を行うイギリス政府の公共機関「ヒストリック・イングランド」は、「作られた時期の詳細は不明」としつつも、洞窟が18世紀後半から19世紀初期に作られたものと見ています。また、生き物の顔を彫刻した「ビークヘッド」が見られるなど、洞窟の中にある装飾はネオ・ノルマン様式と呼ばれる19世紀ごろに流行した建築様式が採用されいるとのこと。

GROTTO AT SJ 7756 0290 - 1367600| Historic England

https://historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1367600



ヒストリック・イングランドには「近年になって黒魔術が使われた形跡がある」と記されています。そして、この理由から、洞窟は2012年にふさがれたとBBCは伝えています。許可を得て取材を行ったBirmingham Mailによると、あるクリスマスの翌日に、土地のオーナーが洞窟がろうそくで満たされ、壁た天井に不吉なシンボルが書き込まれていることを発見。そして、ある日、顔を赤く塗った魔術師のような見た目をした2人が「洞窟に忘れたローブを返してくれ」とオーナーの家に訪れたのをきっかけに、洞窟の閉鎖が決まりました。「出版物を見て多くの人々が洞窟に入ろうとやってきます」「人々はここが私有地で、自分が土地に侵入していることに気づいていないのです」とオーナーは語っています。

なお、実際に、シフナルの洞窟と似たような洞窟に入っていた16歳の少年が、洞窟の崩壊によって命を落とすという事件も起こっていたとのことで、安全面からも洞窟の封鎖という道が選ばれたようです。