「つまり」「だから」「要するに」は、 相手の心を無視した口ぐせ

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テレビ出演多数の人気臨床心理士が、幸せを引き寄せる口ぐせの数々を、脳への効果や医学的理論を基に解説します。今回は、相手の心を無視して反感を買う口ぐせについて、です。

「つまり」「だから」「要するに」をよく使う人は、
「白黒思考」になっている

 つまり、だから、要するに……これらの言葉を、口ぐせのように使っている人を多く見かけます。

 自分が話していることの流れで出てくるならばいいのですが、相手が何かを話している時に「あ、それってつまりこういうことでしょ?」「要するに、こういうことですよね?」などと話を遮ってはいませんか?

 これは相手にとって、とても失礼な行為です。「あなたの話は、まとまっていないよ。こういうふうに簡潔に言い換えられるでしょ?」と暗に指摘しているのと同じことだからです。

 この行為は、相手の心を完全に無視しています。確かに回りくどい話し方だったかもしれないけれど、話の中にその人が大切にしている想いやニュアンスが込められているはず。

 それを無視して話をまるっとまとめてしまうのは、いくら良かれと思ってやっていても、相手の反感を買うことになりかねません。

 心理学における認知の歪みの一つに、「白黒思考」というものがあります。物事のすべてを白か黒で明確に分けようとする考え方のことですが、こういう認知の歪みに陥っている方が「つまり」「だから」「要するに」を多用しがちです。結果や結論を急ぐ印象を与え、そのことが相手の負担になるケースも少なくないので、注意が必要です。

 しかし、すべての物事や事象を白と黒の2つに分けることは、現実的には不可能です。

 ミスターチルドレンの『ギフト』という歌の中に、「白と黒のその間に 無限の色が広がってる」という歌詞があります。私はこの歌詞を、白と黒の間のあいまいな部分に魅力的な色がたくさんあるのだから、そこに目を向けましょう……ということだと認識しています。

「つまり〜」などの言葉を使って白と黒以外を排除してしまうと、せっかくの美しい無限の色を無視することになってしまいます。

 まずは、他人に対して「つまり」「だから」「要するに」を使う頻度を、意識して減らしてみてください。相手の言葉に込められたニュアンス、感情、想い、メッセージが、きっと見えてくるようになりますよ。