高高度防衛ミサイル配備問題で韓国ロッテ製品の不買運動が起こっている中国で、ボイコット対象として「ブラックリスト」に挙がった商品の大部分が、ロッテとは無関係の韓国メーカーの商品であることが判明した。写真は不買対象に挙がった商品など。

写真拡大

韓国国内への高高度防衛ミサイル(THAAD)配備決定を受け、中国では反韓の雰囲気が強まり、とりわけミサイル配備地を提供した韓国ロッテに対しては製品の不買運動も起こっている。しかし韓国メディア・アジア経済の報道によると、中国のSNSなどで不買を呼び掛けるため掲載された商品の「ブラックリスト」の大部分が、ロッテとは無関係の韓国メーカーの商品であることが判明した。

【その他の写真】

図らずもボイコット対象に挙げられてしまったのは、チョコパイなどの菓子で知られる韓国・オリオン社の商品。同社はチョコパイはもちろん、他のチョコレート菓子やスナックなどさまざまな菓子を中国で販売し、今や中国での売り上げが全体の6割を占めるという。韓国の食品・菓子メーカーとしては中国で抜群の認知度を誇ることもあり、同様に菓子の販売も行うロッテ系列と誤解されてしまったようだ。

こうした事態を受けオリオンは2月末、中国向けの自社ホームページに「オリオンはロッテの系列企業、関係企業ではありません」とする文章を掲載したが、あまり効果はみられていない。ネットや店舗での不買の動きは広まる一方で、「当店ではロッテ製品を販売しません」とした中国のあるスーパーが締め出した商品も、よく見るとほぼオリオンのものだった。

韓国の流通業界の関係者は「下手に説明や反論をすればどんな反韓感情につながるか分からない。まずは(政府の対応を)待つ以外にないという自嘲的な話も出ている」と話した。

この報道に韓国のネットユーザーからは「中国人は『オリオン』の文字も読めないのか」「中国人にはもともと義理というものがない」「THAADを言い訳に韓国ブランドを追い出そうという中国メーカーの仕業だ」「大国のくせに大国らしくない」「韓国企業は中国に工場を建てたら絶対に駄目だ」など不買運動に対する怒りの声や、「オリオンも政府に損害賠償を請求しろ。莫大(ばくだい)な損害は避けられない」「哀れなオリオン。僕だけでもたくさん買うからね」と、オリオンに同情するコメントが多く寄せられている。

また、オリオンの元祖・チョコパイをロッテがまねて後発商品を出したとされていることなどから「ロッテが偽物を作るからオリオンが誤解されたじゃないか」「それよりロッテは日本のお菓子をパクッてる」「ロッテのお菓子にオリジナルはない」「ロッテは日本企業だからつぶれても構わないが、オリオンはちょっと残念だな」など、ロッテ批判や元祖論争も繰り広げられた。(翻訳・編集/吉金)