U−20代表候補のFW小川航基が連係面で手応え、FW久保建英と見せた修正力

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 息の合ったコンビネーションでゴールを奪った。8日、U−20日本代表候補はFC東京との練習試合を実施。後半はFW小川航基(ジュビロ磐田)とFW久保建英(FC東京U−18)が2トップを組んだ。

 目を引いたのは2人の修正力だった。前日の紅白戦で見せ場を作れなかった両FWは、練習後の宿舎で、そして試合前やアップ中に認識をすり合わせ、連係向上に努めたという。「『こういう動きをするからここに出してくれ』、『ここに落とすからタイミングよく顔を出してくれ』という要求の話ができていた」と語るのは小川だ。

 そして、連係プレーから得点が生まれる。53分、右サイドで原輝綺(アルビレックス新潟)がボールを持つと、小川は一気にペナルティエリア内に侵入。相手DFを引きつけながら中央に落とし、最後は久保が「ただ決めるだけだった」という左足のシュートを流し込んだ。得点後にはクールにハイタッチを交わす姿があった。

 86分には中盤でボールを拾った久保が、小川へ絶妙なスルーパスを通した。「丁度いいタイミングで、丁度いい質のパスを出してくれたので、あとは決めるだけでしたけど……」と残念ながら得点にはならなかったが、このコンビが前線で機能する可能性を示した。

「彼(久保)はFWというより、シャドー的な感じで落ちるのが得意なところ。そこで前を向いてくれれば、自分も動き出しやすい。試合前には『前を向いてくれれば、必ず動き出す』と口酸っぱく言いました」

 短期間でコンビネーションの精度を高め、攻撃を活性化させた2人。小川が「いい関係が築けている」と手応えを口にすれば、久保もまた「近すぎず、遠すぎず、連係していこうと話していた。何本かいい形が作れて良かったです」と、連係面の向上を実感している様子。実際に、久保は小川の動き出しを見逃さずにパスを出し、小川はパスが出てくると信じて走った。対話を繰り返したことで、信頼関係も生まれてきているようだ。

 一方で、小川が「やっぱりフォワードは点を決めることが1番」と言うように、15歳のゴールという結果に何も感じないはずがない。5月に開幕する2017 FIFA U-20ワールドカップのメンバー入りに向けて、「チャンスをもらった時に自分のストロングポイントを出して、どんどん使ってもらえるようにしたい」と、まずは所属クラブでの定位置確保を目指す。大会まで約2カ月余り、自身のレベルを引き上げ、世界舞台への挑戦権をつかみに行く。

取材・文=高尾太恵子