中国の習近平国家主席が4月6日に訪米し、トランプ米大統領と会談する見通しだ。ティラーソン米国務長官が近く中国を訪問し、協議内容を詰めるが、貿易・投資、北朝鮮など多岐にわたると見られる。写真は米ホワイトハウス。

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米中外交筋によると、中国の習近平国家主席が4月6日に訪米し、トランプ米大統領と会談する見通しだ。ティラーソン米国務長官が3月中旬に中国を訪問し、協議内容を詰めるが、貿易・投資、北朝鮮など多岐にわたると見られる。安倍首相との会談が行われたフロリダには行かない見込みという。

首脳会談で習主席は、トランプ大統領が主導する「米国経済拡大」への協力策を伝える。具体的には(1)インフラ増強へ投資拡大、(2)米国における雇用創出への中国の寄与、(3)対米輸出の自主規制―などとなる。中国はより早い時期に、対米関係を安定させたい意向がある。一方、「米国ファースト」を掲げ経済再建を主導するトランプ政権としても、経済面で中国からの譲歩を引き出したい狙いがある。

同筋によると、ミサイル実験や金正男氏暗殺で緊迫化している北朝鮮情勢も主要テーマとなり、米中協力の道を探る。

アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は1月初旬にトランプ氏と会談、「米国に100万人規模の雇用を創出する」と約束した。ソフトバンクの孫正義社長も16年12月6日、トランプと会談して「5万人の雇用を創出する」と宣言したが、馬雲氏の約束は、孫氏の20倍の規模に上る。中国の資金・消費マーケットや華僑ネットワークを駆使した外交パワーは侮れない。同筋によると、毎年実施されている、米中閣僚と経済界トップが集結する「米中戦略的対話」も継続される予定という。(八牧浩行)