7日、韓国・ソウル市教育庁は、「国際女性デー」を翌日に控えソウル地域の小・中・高校に「女子生徒の人権保障案内文」を発送したと明らかにした。写真はソウル・明洞。

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2017年3月7日、韓国・ソウル市教育庁は、「国際女性デー」を翌日に控えソウル地域の小・中・高校に「女子生徒の人権保障案内文」を発送したと明らかにした。韓国・ニュース1などが伝えた。

ソウルのある高校に通う女子生徒は、重い生理痛の時にも我慢して授業を受けている。以前、生理痛のため早退をしたいと教師に申し出たところ、本当に生理中なのかを確認するためか「ナプキンを取り替えて養護教諭の検査を受けなさい」と言われたためだ。

韓国国家人権委員会は2006年、「生徒が生理により欠席する場合、女性の健康権と母性保護の側面から適切な社会的配慮がなされるよう制度を補完すること」と勧告しているが、学校現場ではこうした女子生徒の人権を無視するような指導が続いているのだ。教育部はやはり06年に生理による欠席を出席と認める「生理公欠制度」を設けたものの、この制度を知らない生徒も多い。 昨年の調査では、中高生の65.2%がこの制度の存在を「知らない」と答えている。

今回、市教育庁が出した案内文には、これまでの制度や推奨すべき内容を整理した「女子生徒の人権ガイド」が含まれ、「生理公欠制度の使用権利の尊重」や「(ズボン・スカートの別など)女子生徒の制服選択権の保障」に加え「性差別的な服装の制限規定改善」「性差別の固定観念による不合理な分離・区分の中止」「教師の性差別的発言の防止」などが盛り込まれた。

市のチョ・ヒヨン教育長は「今後は女子生徒と男子生徒の特性を考慮した性平等政策や制度を導入すべく、さらに努力していきたい」と話している。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「朝鮮時代でもあるまいし、女子生徒の人権を尊重しよう」「大歓迎」「ソウル市の教育庁、やってくれるね。国が正常化していく感じがする」と今回の措置を肯定的に捉えるコメントや、「先生はうそをついて早退するんじゃないかと考えたのかもしれないけど、検査はちょっとやり過ぎ」「これだから子どもたちが学校や先生をくだらないと考えてしまう。学校はもっと生徒に自由をあげて」と教師や学校側の対応を非難するコメントなどが多く寄せられている。

これ以外にも、「日本による植民地時代の古い教育がまだ残っているとは。学校に行くのにスカートが必要?それよりも生徒が勉強できるような制度が必要」「家より学校にいる時間の方が長いのに、制服は高いし不便で堅苦しい」「寒い日にスカート姿の生徒を見るとこっちまで寒くなる」と制服の自由を主張するコメント、「師が真っすぐであってこそ国が真っすぐになる。先生たちはどうか目を覚まして」と生徒の模範となる教師の大切さを説くコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)