U-18世代の注目レフティー、MF伊藤洋輝はU-20W杯出場なるか

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[3.8 練習試合 U-20日本代表候補 2-0 FC東京 小平]“

 99年生まれでU-18世代の大型ボランチが、U-20日本代表(97年生まれ以降)のボランチ争いに十分割って入るだけのポテンシャルを示した。MF伊藤洋輝(磐田U-18)はU-18日本代表の中心選手として期待される186cmの大型レフティー。2月に行われたU-18日本代表のスペイン遠征に参加し、“Copa del Atlantico”でU-18スペイン代表撃破、優勝などに貢献したレフティーは今回のU-20日本代表候補合宿に追加招集された。

「昨日の練習でもアピールできたと思います」という伊藤はこの日、ダブルボランチの一角として先発すると、中盤でミス無くボールを捌き、相手を引きつけながらスペースへ飛び出す動きや長身を活かしたヘッド、インターセプトなどのディフェンス面でも存在感を放った。

「(監督の内山)篤さんにも相手のFWに入る前に自分が競り合いやヘディングの部分で止めて欲しいという要求をされている。ユースの練習の後に自主練でやっているのでそういう部分で高めていきたい」と意識している守備で健闘。そしてチームの流れが悪い中でも中盤中央から左オープンスペースへ走るFW邦本宣裕(福岡)へスルーパスを通すなど、1プレーで展開を変える力も示した。

 中盤でMF神谷優太(湘南)とコンビを組み、「(神谷は)受けるポジションが良いと感じたり、あとはプレースピードが全然違うなと思いました。(自分自身は)前線の選手を動かす声がまだまだ足りない。優太くんにアドバイスしてもらって自分がもっと前線の選手を動かして自分のやりやすいようにと思っています」と学びながらの45分間。「まだスピード感とかプロの選手に比べたら全然遅いので、高いレベルでトレーニングとかゲームを積んで自分が引っ張っていけるようにやっていきたい」と誓っていた。

 ボールを持てば、違いを生み出せるタレントは磐田U-18で課題の運動量や攻守の切り替えの部分などを徹底して学んで改善してきている。そして週3回の筋力トレーニングでフィジカル面を積極強化。球際での当たりの向上に加えて、アプローチスピードの速さなどにも繋げようとしている。

 今後は磐田U-18や磐田トップチーム、U-18日本代表でのプレーもU-20W杯に繋げる意気込みでアピールを続けていく。「(磐田U-18では)自分が一番輝いてないといけないと思っているので、とにかくボールを失わなかったり、ゴールに繋がるプレーをもっともっと増やしていきたいと思います」。2年後もU-20W杯出場のチャンスがあるが、目の前にある今年のU-20W杯(韓国)出場に全力で挑戦するつもりだ。「(5月のU-20W杯まで)あと2か月しかないですけど、ワールドカップのメンバーに入って自分が自分の世代を引っ張っていくという気持ちでやっていきたいです」。01年生まれのFW久保建英(FC東京U-18)に注目が集まるが、99年世代の大型レフティーも“抜擢”“将来への経験”ではなく、戦力として韓国への切符を勝ち取りに行く。

(取材・文 吉田太郎)


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