近年、芸能人のかたのがん闘病公表などにより、若くても意外と身近にがんの怖さが潜んでいるのを感じられることが多くなりました。やせ細った姿を見ると、本当にがんが恐ろしい病気だと自身の健康にも不安を感じたりしますが、忙しい毎日に追われているとそれもどこか遠い記憶になりがちですよね。がんの闘病を公表するのは、自分と同じつらい思いをしないためにも検診をしっかりしてほしいという気持ちもあるのではないでしょうか。定期的な検診で手遅れにならずに完治できるがんもたくさんあるのです。

子宮頸がんとはどんな病気?まずは基礎知識

子宮がんのなかでも、膣から子宮に繋がる入り口の細い部分である、子宮頸部に発生するがんを子宮頚がんといいます。子宮頸部から上の子宮そのものに発生するがんを子宮体がんといいますが、これらを合わせた子宮がんのうち、子宮頚がんの割合は約7割ととても多いのです。子宮頚がんの原因として、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が多くあげられます。HPVは性交渉で感染することが知られていて、子宮頚がんの患者さんの90%以上からHPVが検出されるといわれています。

HPVそのものの感染はまれではなく、感染しても多くの場合は自然と体内から排除されていくのですが、排除されずに感染が続くと一部に子宮頚がんの前がん病変(異形成)や、子宮頚がんが発生するといわれています。副作用で話題になっている子宮頚がんワクチンは、このHPVの感染を予防するためのものです。子宮頚がんは自覚症状が少なく、気付かないうちに進行することが多いがんでもあります。しかし、早期発見できれば子宮を温存することも完治することも多いのです。

20代〜30代のがんでは一番多い

子宮体がんが50代〜60代に多く発生するのに対し、子宮頚がんは20代〜30代の若い世代に多く発生しやすいという特徴があります。以前は40代以降に多く見られていましたが、近年の性交渉の低年齢化により20代〜30代の女性に発生するがんでは一番多くなっています。

検診の方法と治療法

子宮頚がんの特徴として、細胞ががん化する前に子宮頸部の異形成といわれる前がん状態になることがあげられます。子宮頸部びらん・良性ポリープ