THE BLACK SWAN

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3月8日に5thシングル『RAGE』をリリースしたTHE BLACK SWAN。3月12日からは初のワンマンツアー、MEMBER PRODUCE ONEMAN TOUR「Rage against...xxx」、3月20日からは主催ツアー、「Rage against...xxx[type-E]」がスタート。

「バンドの“本質”を愛してください」THE BLACK SWAN 結成2周年ワンマンライブレポ【写真満載】

今、急成長中のTHE BLACK SWANの5人に、新曲の制作秘話やツアーについての意気込みなどを聞いた。

新曲は8弦ギターのワルくてカッコ良い音に「怒り」の感情を乗せた

--ニューシングル『RAGE』は全曲8弦ギターで、DROP-Eチューニングにて制作されたとのことですが、8弦ギターを使用することにより、どのような特徴が表れているのか教えてください。

樹(Gt.):一般的なギターは6本弦があって、一番低い音がE(ミの音)。8弦ギターは2本弦が加わり、一番低い8弦の音をさらに普通のチューニングよりも下げて、6弦のオクターブ下のEの音が出せるんです。

--ということは、すごく低い轟音になるわけですね。

樹:そうですね。

RENA(Ba.):悪くてカッコ良いということです。

煉(Dr.):なんで低いと邪悪な感じがでるんだろうね。

RENA:感覚の世界なんでうまく説明できませんが、音が低いというのは何かカッコ良い。

--『RAGE』はTYPE-A、TYPE-Bとも3曲入りですが、収録したなかでメンバーさん、それぞれ好きな楽曲はどれですか?

誠(Gt.):3曲とも好きなんですが、『VOMITER』は自分が作曲したので特に好きです。

RENA:誠は自分が作った曲が大好きだからね(笑)。愛を持って曲を生み出しているのは本当に良いと思う。

僕はあまりどの曲が好き、とかは昔からないんですよ。どの曲も平等に愛したいと思っているので。こういう答えは求めていないかもしれませんが、一つのCDが作品なので、曲間も何秒が良いとかもっと短い方が良いとか、細かいところにもこだわっているんです。だから、ランダム再生で聴かれたくはないし……。

もちろん、この曲が聴きたいと思って単品で聴いていただけるのもうれしいですけど。

煉:作るにあたって、どの曲に対しても全力で取り組んでいるので、俺も基本的にはこの曲がどうこうってのはないです。でも、僕はけっこうノリで生きている男なので、今回の3曲のなかで言えば、ノリやすい曲が好きです。

このなかで言うと、『CALL MY NAME』は3曲のなかでは一番わかりやすくてノリやすい傾向にあると思います。自分で叩いていてもノれます。

樹:僕はけっこう好き嫌いがはっきりしている方だと思います。聴くのと演奏するのとで、また好きというカテゴリーが変わってくるんですが、聴いている分には『RAGE』 が一番好きです。メロディに比重のある音楽が好きなんで、これはメロディアスで聴きやすいかなと。

演奏していて、盛り上がっているビジョンが見えてくるのは『CALL MY NAME』。ノリやすい曲なので。

儿(Vo.):僕はこのバンドの曲を一番多く作っているけど、曲が生まれたとき、すげぇ良い曲ができたなと思うときと、良いノリの曲ができたなというときがあります。

曲から感情ができることもあれば、こういう感情の曲を書きたいと思っていて、テーマが見えてくることもある。そういうなかで『RAGE』は、そのとき感じた怒りをこの短い曲にまとめられたなと。良い曲ができたというより、良い表現ができたなと思います。

逆に、『CALL MY NAME』なんかはノリ重視で、今までのTBSにない感じだったり、8弦のうねりや重さを良い感じに出せたと思います。誠が作ってくれた『VOMITER』は自分では考えつかないようなノリの曲なので、引き出しを広げてくれたなぁと。その曲その曲で、いろんな思いがあります。

--今までの音源との一番の違いは何ですか?

儿:『RAGE』と『VOMITER』は、完全にウワモノのシンセとかがない曲ということです。

今まで僕らの曲でウワモノがない曲は2曲くらいしかなかったんです。『PERSONA』あたりから徐々に減らし始めました。それで、今回はどうしようかとなったとき、今までだったら何か足さないと寂しく感じていたと思うんですが、8弦ギターの音圧とか重低音とか、フレーズワークとかで、ちゃんと5人で完成したなという思いがあります。あえて余計なものを入れないという。

--『RAGE』制作中のエピソードがあれば教えてください。

樹:実は、表題曲の『RAGE』が最後にできあがったんです。

儿:デモ出しをしたとき、曲的に良い曲はあっても、今回のイメージに繫がるものがなかなかなかったので、それで難しかったというか、ギリギリにできましたね。

--わりと時間がかかったんですか?

儿:そうですね。けっこうよくあることなんですけど、曲出しをした後にまたテーマが二転三転するとか。そういうものを含めて時間はかかったし、体調を崩したり……。

RENA:タイミング的にね。

樹:8弦ギターが未知の世界だったので、どうなることやらと。

--今まであまり8弦ギターを弾いた経験はなかったんですか?

RENA:そもそも、8弦ギターを弾いているアーティストが少ない。データ数が少な過ぎて、どんな楽器なのか自分たちでも把握できていない部分がありました。

--8弦ギターを使おうと思ったきっかけなどはあったのでしょうか?

RENA:インパクトがあるから。一般的なら6弦のものが8弦あって、さらに2人も8弦を使っていたらおもしろいかなと思って。

あと、音が低くなるので単純にカッコ良くなって、他のヘヴィネスバンドに負けないようなサウンドを出せるんじゃないかなというところで、僕が提案しました。

--では、音楽的にはヘヴィネスバンドを目指しているということですか?

RENA:もともとその要素はあるバンドだとは思うんですが、今は特にそういう振り切ったヘヴィネスを求める時期なのかなと思います。

--先日、『RAGE』のMV SPOTが公開されましたが、このMVの撮影はどうでしたか?

RENA:俺の頭がモヒカンなんですが、人生で初めて頭にT字カミソリをあててゴリゴリ剃りました。T字カミソリを頭にあてることはもうしないでしょうから、人生初の体験をした撮影でしたね。

儿:ヴィジュアル系のMVでボクサーが殴り合っているなんて、そうないんじゃないかなと思います。

--そのボクサーは何かを表しているんですか? 『RAGE』は「怒り」がテーマということで、それにつながっているとか?

儿:まぁ僕も良い大人ですし、殴りたいほど怒ったときにその場で相手を殴っても何も解決しないじゃないですか。怒りの原因になった時間が戻ってくるわけでもないし。そういう葛藤とかをある意味視覚的に表現できないかなと。

RENA:あとあれですよね、某MV撮影をした場所と同じなんですよね。どのMVと一緒の場所かは、見て気づいていただければと思うんですけど。

儿:本当は別の場所で撮る予定だったんですが、手違いで使えなくなって。

RENA:でも、全然違う感じで撮っているから分からない人は分からないかも。

煉:僕、撮影中にうれしかったのは、監督さんに「スティックがしなって見える。魂をこめているドラマーじゃないとこう見えない」と言われたことです。

ドラムを叩くのが速いとスティックがしなって見えて、まぁ映像的にはあまり良くない現象らしいんですが、こんなことは初めて言われたし、ドラムに精通している監督さんだったこともあり、うれしかったですね。

「I'm 6」と一緒に成長したい

--ワンマンツアーと主催ツアーも始まりますね。ワンマンでは、それぞれのメンバーの出身地やゆかりある地を巡るということで、秋田や鳥取といった、普段はなかなか回る機会のない土地も巡ります。地方に行く上での楽しみはなんですか?

樹:食べ物ですよね。大阪や名古屋、仙台はよく行くのである程度分かっているんですが、秋田や鳥取はなかなか行くことがないので、その土地でしか食べられない名物を食べたいです。

RENA:ツアーの楽しみ、僕はお酒を飲むこと。主催に出てくれるバンドには、仲の良いバンドもいるけど、初めてで知らない人もいたりするので、そんな人たちとどんな絡み方ができるのかなと。

どんなカッコいい音楽をやっている人たちと回れるのかなというのも、楽しみの一つですよね。

--ツアーでは煉さんの出身地の秋田も回りますが、秋田の良いところを教えてください。

煉:食もそうなんですけど、本場の方言をみんなに聞かせたい。

儿:それは確かに聞きたい。

RENA:楽しみ。一番わけわかんないから。

煉:わけわかんない方言一位だと思うんですよ。

儿:ってことは、秋田でのライブに向けて、俺も歌詞を秋田弁に変えなきゃいけない?(笑)

RENA:外国でライブをしたときにちょっと英語でMCをするような感覚ね(笑)。前、煉さんが買ってきてくれた秋田弁単語カードというのがうちにある。めくって暗記する英単語カードの秋田弁バージョン。

全員:爆笑

煉:秋田弁、良い感じに聞かせてあげたいですね。

--ツアーファイナルは新宿BLAZEですが、ワンマンでは最大の箱ですよね。意気込みを聞かせてください。

儿:僕らは初ワンマンツアーなので、ツアーを経てどういう成長を見せられるのかなというのが本当に楽しみなので、それに尽きます。

樹:あまりBLAZE!BLAZE!と意識しないようにするのをがんばりたいです。僕、意識し過ぎると空回りしちゃうんで。

RENA:あまりこうするぞ! というのはないです。でも、「ここより大きなステージに立つぞ、止まらずに成長していく」というのを目標にしたいです。一本一本成長できるライブになれば、おのずと道は開かれるはずなんで。

誠:ワンマンツアー、主催ツアーと回って、ツアーファイナルでBLAZEワンマンなので、やはりしっかり成長した姿を一番大きい会場で見せたいです。バンドがどんどん進化していかないとお客さんが離れちゃうし、失望されちゃうと思うので、本当に意味のあるツアーにして最後に繋げたいです。

ファンの総称を6人目のメンバーを意味して「I’m 6」(アイムシックス)と言うんですが、I’m 6と一緒に成長していけたらなと思います。

煉:僕は楽しめればなんでもいいです。そのためには、ワンマンツアーで経験値をためてレベルアップして、自信を持って臨みたいです。ドラマーとしてワンラックアップしたいです。一皮むけた漢に。「おとこ」は漢字の「漢」でお願いします!

他のバンドでは味わえないTHE BLACK SWANのライブ空間

--では、ライブを楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

樹:主催ツアー・ワンマンツアー、全国各地、なかなか普段行けないところでもワンマンをやらせてもらいます。普段は東京がメインなので、遠くてライブに来られないような方にも会いに行きたいです。僕は長野出身なんで、長野でワンマンをやって良い景色を見られたらなと、楽しみにしています。

このワンマンツアーを経て、ファンのみんなと一緒に成長をして、4月22日の新宿BLAZEのワンマンでは一緒に最高の景色を作りたいと思っているので、よろしくお願いいたします。

煉:あちこち各地を回るわけですが、どこだろうと全力でライブに臨むので、どこだろうと全力でお互いライブを楽しんでいきましょう。

RENA:人間は生きていたらいろいろしなきゃいけないことってあると思うんです。ライブに来てくれる人限定の話なんですが、そういう優先順位のなかでこの日のライブに来てくれることを選んでくれたことがまず、第一にうれしく思います。

今までそんな気持ちがなかったわけではありませんが、ここ最近そういう気持ちがどんどん強くなってきました。一本一本を選んで来てくれるという行為がすごくうれしいし、毎回来てくれる人もうれしい。

今回こうやっていろんな土地に行くことにより、初めて会う方もたくさんいると思います。ライブに来ること自体が初めての人もいれば、他のバンドのライブは観たことはあるけどTBSは初めてとか、いろんな人がいると思います。TBSは怖そうなバンドに見えるかもしれないです。新しいアー写もめちゃくちゃ怖いし。

全員:爆笑

RENA:でも、そうやって怖い人がいるバンドでも、勇気を持ってライブ会場に足を運ぶ決意をしてくれたことをうれしく思います。自分がこんなんだからこそ。

僕も昔、キッズだった中学生の頃、ライブハウス怖かったんですよ。タバコを吸っている茶髪の兄ちゃんがいっぱいいて怖かった。でも、ライブが観たいから行ってたんですよ。

--今はRENAさん自身がそんな怖そうな見た目になってますよね(笑)

RENA:中学生や高校生からしたら怖いと思うんです。年配の人になると、分からない世界ですし、足を踏み入れづらいと思うんですが、会場に来てくれたらうれしく思います。僕たちは老若男女誰でもウェルカム体勢で待ち構えています。この記事を読んで、ライブに行こうかなと思ってくれる人がいたら一番うれしい。

ファンの総称を「I’m 6」と掲げているよう、仲間ばかりのツアーです。ワンマンなんて僕らのことを好きな人しかいない空間なので、怖くない。愛があるからこそ怖いことはあるかもしれないけど、そんなに怖い人はいないので、怖がらずにライブ会場に足を運ぶ選択をしてくれたらなと思います。

誠:うちのライブって、本当にメンバーが一本一本のライブごとに成長というか、進化していくので、観ているとすごく楽しいと思うんです。自分で言うのもあれですけど。

それこそツアーごとに、メンバー同士でしょっちゅう飲みに行ったりするんですが、結成当時よりも仲が良くなってきている。そういうのも見てておもしろいだろうし、他のバンドにはないものが絶対うちにはあると思う。ワンマンツアーは5本あるので、その成長を見ていただければと思います。ぜひ、ついてきてください。

儿:8弦ギターとかのサウンドも含めてですけど、他のバンドでは体験できない音だったり、ライブだったりをしたいなと常々考えています。

暴れてヘヴィなバンドはそこそこいると思いますし、ライブが楽しいバンドもけっこういると思います。単純にライブの楽しさでも負けたくないし、プラスαで例えば、『RAGE』 を作ったときに思ったのが「日常の怒り」。そういうものをお客さんが吐き出せる場にしたいし、もっとどろっとした、うちでしか味わえない濃密な空気感にしたいと本当に思っていて。

逆に言うと怖いと思われたりするかもしれないですが、良い意味で他のバンドでは絶対味わえないライブ空間を僕たちもだし、「I’m 6」とも作っていきたい。そうでないとバンドを続ける意味がないと思うので。

THE BLACK SWANはもうすぐ結成3年になるのですが、成長してきてバンドのビジョンが見えてきたときだと思います。これからもさらに進化していきたいです。一緒に進化しましょう。

MEMBER PRODUCE ONEMAN TOUR

メンバーの出身地、又は縁の地を巡り、その地でそのメンバーがその日のライヴのプロデュースを行うMEMBER PRODUCE ONEMAN TOUR。

「Rage against...xxx」
2017.03.12(sun)柏Thumb Up(Produced by 誠)
2017.03.18(sat)秋田LIVE SPOT 2000(Produced by 煉)
2017.03.25(sat)静岡SUNASH(Produced by 儿)
2017.03.26(sun)長野J(Produced by 樹)
2017.04.02(sun)米子AZTiC laughs(Produced by RENA)

ONEMAN TOUR FINAL

「BLAZE OF THE RAGE」
2017.04.22(sat)新宿BLAZE