昨年は、80拠点で1万台を販売し、4年連続黒字となったマクラーレンから、コアとなるスーパースポーツシリーズに新しいモデル「720S」がジュネーブショーで発表されました。ところが、ジュネーブでの発表の翌日(時差の関係から厳密には数時間後)には日本で720Sが発表されました。これはジュネーブを除くと世界初となり、マクラーレンの日本マーケットへの重要性が伺えます。

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マクラーレン720Sは「イン・サイド・アウト」、つまりドライバー中心の発想から生まれた、普段使いからサーキットまで楽しめる仕上がりと言います。

デザインは、見てもわかるように新しいデザインの方向性を示し、シルエットはパワフルマッチョ、パワーを感じるものとなっています。すべてが機能に基づいたもので、

例えば、これまでのマクラーレンシリーズの顔を構成する大きなパーツとなるライトは見た目にも大きく変わっています。点灯していないとブラックアウトして見えるライトの周辺部分はエアインテークの役割も果たしているといいます。

スーパースポーツではありますが、実用面でも充実を図っています。特徴的なウイングドアは、開いた時15cm内側に狭くても開くようになっりました。ラゲッジ容量もフロント150L、リヤ210Lを確保しています。グラスエリアは後方ピラー部分にもガラスを用いることで360度の視界を確保。スーパーカーで苦手なバックや車線変更を楽に、安全にしてくれることでしょう。

エンジンは4リッターV8のツインターボで、クランクやコンロッドなどの軽量化でレスポンスを向上、ターボも最高回転速度をアップし、出力は車名通りの720ps/7500rpmですが、トルクはなんと770Nm/5500rpmと強大なトルクを、スーパースポーツとしては比較的低い回転数で発生させています。2ペダルのデュアルクラッチ式7速SSG(シームレス・シフト・ギアボックス)を組み合わせ、加速は0-100km/hが2.9秒、0-200km/hが7.8秒、0-300km/hが21.4秒、0-400mが10.3秒、最高速度は341km/hと発表されています。ちなみに燃費は欧州複合燃費で10.7L/100kmですので9.3km/Lと意外なほど悪くないですね。

 

さらに、720Sの特徴はホイール周りに12個のセンサーを用い、ケンブリッジ大学と6年の研究歳月によってタイヤと路面の設置をよくしています。

ドライブモードには、ノーマルに変わりコンフォートモードが加わっています。

ESCは新しいレベルでドリフトアングルを設定できるようになりました。ドリフトアングルをドライバーが設定し、リヤが滑り出すとステアリング操作をするだけで設定したドリフトアングルを保っていくれるというもの。

会場で見せたテスト風景でも、720Sでの豪快なドリフト走行を上映。平均的なドライバーでも安全にドリフトを楽しめるものとなっているそうですが、このクルマでドリフトというとかなりの精神的、および経済的な余裕がないと試そうということにはならないとは思いますが・・・。

室内は最上級のレザー、TFTクラスターは、通常は様々な情報を伝え、スポーツ走行時では情報を最低限にする可変機能、360度の周辺カメラなども装備し日常からサーキットまでを楽しめるスーパースポーツに仕上がっているといいます。もちろん、このクルマを購入する人がすべてをこの1台でこなすことはないとは思いますが、そこが「イン・サイド・アウト」なのでしょう。

そんなマクラーレン720Sの価格は3338万3000円。7月よりデリバリー開始とのことです。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

誰でもドリフトできる装置を搭載!?マクラーレン720Sがジュネーブの翌日に日本披露!(http://clicccar.com/2017/03/08/452533/)