政府軍とISとの戦闘から逃れ、シリア・マンビジ郊外の町に避難している子どもたち(2017年3月4日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」は6日、報告書を発表し、砲撃や空爆の恐怖や不安にさらされたシリアの子どもたちに、重度の精神的苦痛の兆候がみられ、将来的に「トラウマ(心の傷)にとらわれた」世代となる恐れがあると指摘した。

 セーブ・ザ・チルドレンは、子どもに高いレベルでの心理的ストレスが見受けられ、その多くは、夜尿症や発話障害に苦しんでいるとの調査結果を発表した。調査は、子どもや大人450人以上を対象に行われた。

 内戦7年目を迎えるシリアでは、爆撃や砲撃の脅威にさらされている子どもたちが推定で300万人以上いるとされる。

 調査対象となった人の3分の2は、内線で家族や住む家を失ったり、負傷したりした経験があった。報告書には、「トラウマと極度のストレスによって、破壊された世代となるリスクは、かつてなく大きい」と記された。

 大人の84%と子どものほぼ全員は、日常的な爆撃や砲撃が、子どもの日常生活における最大のストレス要因だと回答した。また大人の約48%は、開戦以降、話せなくなったり、言語障害が現れたりした子どもを見たことがあると答えている。他方で、80%が子どもらの攻撃性が増したと答え、子どもが頻繁な夜尿症や尿失禁に悩まされているとしたのは同71%だった。

 さらに、半数が家庭内暴力の増加に触れ、子どもたちの4人に1人が恐怖や悲しみ、落ち込みを感じても、相談できる場所や人がないと訴えたという。

 セーブ・ザ・チルドレンのソニア・クシュ(Sonia Khush)シリア部長は、自殺未遂や自傷行為の例を報告している。
【翻訳編集】AFPBB News