アウディA5の派生2ドアクーペであるA5クーペをベースとした「RS5クーペ」。その新型モデルがジュネーブモーターショーで披露されました。アウディが日本でも昨年導入したサブブランド「Audi Sport(アウディ スポーツ)」初の最新デザインが与えられています。

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見どころであるデザインは、レーシングカーの「Audi 90 quattro IMSA GTO」からインスピレーションを得たそうです。「Audi 90 quattro IMSA GTO」は、89年にIMSA-GTOのレースシリーズに参戦。720bhpのハイパワーを誇り、年間チャンピオンには届かなかったものの、その後90年代のDTMでの活躍につながっています。

さて、新型アウディRS 5は、RSの特徴であるハニカム構造を備えた大胆なエアインレットによる存在感のある顔つきが特徴。シングルフレームグリルはベースとなったAudi A5クーペと比較して、よりフラットでワイドになっています。

ヘッドライトの隣には、追加のラテラルエアインテークとアウトレットを設置。オプションとなるマトリクスLEDでは、ヘッドライトにカラーベゼルが採用され、ほかのモデルとの差別化が図られています。さらに、ボディサイドでは、「quattroブリスター」によりボディ幅が15mm拡大されています。

ほかにも外観の見どころは満載で、スポーティさを強調するアクセントとして、RS専用ディフューザーインサート、楕円形テールパイプのRSエグゾーストシステム、ボディ面にマウントされたスポイラーリップなどを装着。

アルミホイールは19インチが標準サイズで、オプションで20インチも用意されています。光沢ブラック、カーボン、艶消しアルミニウムのパーツから構成されるアピアランスパッケージを注文すると、さらなるカスタマイゼーションが可能。全長は先代よりも74mm延長され 4723mmというサイズになっています。

新開発となる2.9LのTFSI V6ツインターボエンジンは、先代の4.1L V8エンジンと同じ450psを誇り、最大トルクはさらに170Nm増強され600Nm。さらに、1,900-5,000rpmで最大トルクを発揮し、先代のV8エンジンよりもトルクバンドが広くなっています。この新しいエンジンなどにより、0-100km/hを 3.9秒でクリアし、オプションのダイナミックパッケージを選択すると最高速度は280km/hに達します。

この新開発の2.9 TFSIエンジンの2つのターボは、シリンダーバンクの中央に配置されています。デュアルブランチシステムを通して、取り込まれた空気が各ターボチャージャーと燃焼室へ送ることで、応答性を向上。

さらに、アウディが推進しているミラーサイクルの一種である「Bサイクル」燃焼方式に加えて、直噴のインジェクターを中央に設置することで、RSモデルで最高の高効率を達成。

NEDC(新欧州ドライビングサイクル)において、8.7L/100kmという燃料消費を達成。CO2排出量に換算すると197g/kmに相当し、先代よりも燃費は17%も改善されています。エンジンだけでなく、先代よりも60kgダイエットされた1655kgという車両重量も燃費に効いていて、カーボンファイバー製ルーフをオプションで用意されます。

足まわりでは、改良された5リンク式サスペンションの採用がトピックス。リヤも従来のトラペゾイタルリンク式から5リンク式サスペンションになっています。これらにより、スポーティな走りとハンドリングの良さ、そして高い快適性も得ているそうです。

ブラック基調でまとめられたインテリアは、ファインナッパレザーのカバーにダイヤモンドパターンのステッチ(オプション)が配されたRSスポーツシートや、フラットボトムのリムを用いたRSマルチファンクションステアリングホイール、RSのロゴといったRSらしいレーシーなディテールが魅力。RS専用となる「アウディバーチャルコクピット」には、タイヤ空気圧、エンジントルク、Gフォースといった情報も表示されます。

気になる新型RS5クーペの発売は、2017年6月からドイツと欧州諸国で開始され、価格は80,900ユーロとなっています。

(塚田勝弘)

新型アウディRS5クーペは「Bサイクル」2.9L V6ツインターボで先代4.2L V8を超えた【ジュネーブモーターショー2017】(http://clicccar.com/2017/03/08/452503/)