荻上直子監督の最新作映画『彼らが本気で編むときは』のヒットを記念して舞台挨拶が行われ、生田斗真や桐谷健太らが登壇。イベントに登場したゴスペラーズが本作のイメージソング「トゥルー・カラーズ」を演奏した。

 大歓声に包まれ生田斗真、桐谷健太、荻上直子監督が登壇。本作は、公開から約10日間ですでにリピーターが続出している。ぴあの映画初日満足度が91.6点を記録し、「アカデミー賞受賞したあの作品を抑えて1位でした!」と司会から告げられると、生田が「今回リ・リ・リンコという役をやらせていただき…」と茶目っ気たっぷりに答え、桐谷も「僕も今回マ・マ・マキオの役をもらって…」と返し会場の笑いを誘った。

 また、今回Twitterの<#彼編む>でつぶやかれたファンからの感想が紹介された。リンコと母親の親子愛に感動したという声が多く、「映画を見たら母のご飯が食べたくなりましたが、おふくろの味はありますか?」という質問に生田は「僕は、母がよく唐揚げを作ってくれていたんですが大人になってから実は母が本当は鶏肉が苦手だったと知って。僕らのためだったんだって、無償の愛みたいなものを感じました」と親子のエピソードを明かした。「映画の中で好きなセリフはどこか?」と問われると桐谷は、「僕は、“ビール発明した人にノーベル賞をあげたい”というセリフです。大好きな人といて幸せ感じる瞬間だろうなって」と答え、その台詞について脚本も書き上げた荻上監督は「私ビール飲むたびに、ノーベル賞あげたいなーって思うんですよね」と笑顔で頷いた。

 さらに、中盤にはゴスペラーズが登場。映画のイメージソングにもなっているシンディ・ローパーの名曲「トゥルー・カラーズ」を披露した。切なさと美しさが織り交ざったハーモニーに思わず息をのみ観客は聴き惚れていた。また、登壇者たちもうっとりしながら聴きこんでいたようで、曲が終わると感想を聞かれた生田は「…歌うますぎる…!!」と率直な感想を口にし、荻上監督は「本当に素敵な生歌をありがとうございます!」と感激した様子を見せた。映画の感想を問われたゴスペラーズの黒沢薫は、「カップルの話やLGBTの話、あと少女が成長する話など色々なテーマが混ざっていて映画が終わった後の物語も想像しちゃいました」と語った。最後に生田は「皆さんの愛情でこの映画さらに育てて頂きたいですし、たくさんの人の心に残ってほしいと思ってます」と真っすぐな目で挨拶を終え舞台を後にした。

 本作は、『かもめ食堂』や『めがね』などで知られる荻上直子監督が、2013年にアメリカ留学からの帰国後セクシュアル・マイノリティの人たちへの対応が社会的に遅れる日本に違和感を抱いたことをきっかけに、オリジナル脚本を作り上げた意欲作。優しさに溢れたトランスジェンダーのリンコと、彼女に惹かれすべてを受け入れるマキオ、愛を知らない孤独な少女トモの3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる日々が描かれている。なお、映画『彼らが本気で編むときは』は現在全国で公開中。

◎公開情報 『彼らが本気で編むときは』
監督・脚本:荻上直子
出演:生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、田中美佐子、桐谷健太ほか
配給:スールキートス
(C)2017「彼らが本気で編むときは」製作委員会