7日、韓国メディアによると、韓国の市民団体が慰安婦を象徴する少女像を設置した釜山の日本総領事館前に、今度は労働団体が強制徴用労働者像を設置する計画を進めていることが分かった。写真は釜山の日本総領事館。

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2017年3月7日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の市民団体が慰安婦を象徴する少女像を設置した釜山の日本総領事館前に、今度は労働団体が強制徴用労働者像を設置する計画を進めていることが分かった。現在、日本政府と韓国外交部は国際礼譲と慣行を理由に公館前の慰安婦像の移転を求めている。そのような中で日本政府の謝罪と賠償を要求するための強制徴用労働者像の設置まで推進された場合、両国間の対立はさらに深まるとみられている。

韓国・全国民主労働組合総連盟(民主労総)の釜山地域本部は7日、強制徴用労働者像の建立運動を始めると明らかにした。民主労総と韓国労働組合総連盟(韓国労総)は今年から、日本植民地時代に日本に連行され、犠牲となった70万人の強制徴用労働者の現実を知らせ、日本政府に謝罪と賠償を要求する運動を行うという。主要地域別に労働者像建立推進委員会をつくり、象徴的な場所に強制徴用で犠牲となった労働者を追悼するための像を設置する。民主労総釜山地域本部は慰安婦像のある日本総領事館前を設置場所の有力候補として検討している。労働者が日本行きの船に乗った釜山港も検討されていたが、日本政府に圧力をかける象徴的な場所として日本総領事館が最適というのが大方の見方だという。しかし、日本総領事館前への労働者像の設置は難航することが予想される。ソウルの労働者像建立推進委員会は今年の「三一節(日本からの独立運動を記念する祝日)」に龍山駅前の広場へ労働者像を設置する計画を進めていたが、韓国政府が敷地を提供せず行き詰まり状態となっている。

現在、日本政府と韓国の外交部は日韓外交の悩みの種となっている日本総領事館前の慰安婦像の移転を強く求めているため、労働団体が労働者像の設置を推進すれば、慰安婦像が設置された時のように大きな衝突は避けられない。民主労総釜山地域本部のイ・テファン副本部長は「日本総領事館前の慰安婦像のように、日本の謝罪と覚醒を促す主権国家の市民の力で、来年の労働節(5月1日)に労働者像を設置できると考えている」と述べた。これについて、日本総領事館前の慰安婦像を強制撤去した後に再設置を黙認したパク・サムソク釜山東区庁長は「また日本の感情を逆なでするつもりなのか。まだ具体的な動きはないため話すことはない」と述べ、否定的な見方を示した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「これこそが韓国人のパワー。日本に免罪符を与えてはならない」「良いアイデアだ」「日本が心から謝罪する日まで続けよう」「人が多く集まる場所に設置してほしい」など、強制徴用労働者像の設置を支持する声が多く寄せられた。その他、「朴大統領が嫌がるのでは?」「韓国外交部がなくならない限り不可能」「市民ではなく国がするべきなのに」「強制徴用労働者に無関心だった自分が恥ずかしい」「焦り過ぎでは?一気にカードを使い切ってはいけない」「外国との関係を良好に保つことも大切。冷静に行動してほしい」などの意見もみられた。(翻訳・編集/堂本)