デトロイトモーターショーで初披露されたアウディQ8に続き、ジュネーブモーターショーでは「アウディQ8 sport concept」が初めてお披露目されました。

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PHVのアウディQ8に対して、「アウディQ8 sport concept」は世界で初めてマイルドハイブリッドシステムと電動式コンプレッサーを備えた6気筒の3.0L TFSIエンジンを搭載しているのが特徴。

 

350kW(476hp)のパワーと700Nmものトルクにより、0-100km/加速をわずか4.7秒でこなし、最高速は275km/hを達成。一方で、1,200kmを超える航続距離も実現しているそうで、ロングドライブも容易にこなす大型SUVにふさわしい走行性能を備えています。

エネルギー回生能力は20kWに達し、マイルドハイブリッドのシステムを搭載しない通常の6気筒TFSIエンジン搭載モデルと比べると、「Q8 sport concept」は、100km走行あたり1L程度も燃料消費が少なくすむそうです。こ

れは、CO2排出量に換算すると25g/kmの削減に相当し、時代の要請に応じたコンセプトカーとなっています。

駆動システムも革新的で、冒頭で紹介したように、電動コンプレッサーを採用した331kW(450hp)の6気筒3.0 TFSIエンジンと、回生効率を高めたマイルドハイブリッドシステムが初めて組み合わされています。

これは、クランクシャフトとトランスミッションの間に配置されたスタータージェネレーターがエネルギー回生を担い、状況に応じて逆方向に作用して補助の駆動用モーターとして作動させるもの。欧州で実用化している48Vの電気システムにより、常に十分な電力が確保されるのも特徴。

エンジンとモーターが同時に作動するブースト時には、モーターにより20kWのパワーと170Nmのトルクが加算され、エンジンパワーとの合計350kWのシステム出力と700Nmのシステムトルクを発揮。速度やエンジン回転域を問わず、スポーティな瞬発力が引き出せるそうです。

リチウムイオンバッテリーは荷室下に配置され、エネルギー容量0.9kWhにより、渋滞時には内燃エンジンを停止させたまま走行することも可能。さらに、低速での方向転換や駐車時などもモーターだけでの走行ができるそう。

一方の制動時には、20kWの強力なスタータージェネレーターによる効率的なエネルギー回生により、バッテリーに素早く再充電され、頻繁にモーター走行をさせても支障はないとのことです。

市販時期はアナウンスされていませんが、燃費規制が強化されているいま、同コンセプトカーで提案されている技術が市販SUVに反映されるのは間違いないでしょう。

(塚田勝弘)

アウディQ8 sport conceptは、渋滞時のモーター走行も可能【ジュネーブモーターショー2017】(http://clicccar.com/2017/03/08/452268/)