薬は正しく使ってこそ薬であり、使い方を誤れば毒になる。中国にはそんな意味を持つ「是薬三分毒」という言葉がある。残念ながら、今の中国にはこの教えが深く浸透しているとは言えなさそうだ。中国メディア・武漢晩報は7日、父親が日本で買ってきた痛み止め薬を大量に服用した少年が、副作用で腸から出血する事態となったことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 薬は正しく使ってこそ薬であり、使い方を誤れば毒になる。中国にはそんな意味を持つ「是薬三分毒」という言葉がある。残念ながら、今の中国にはこの教えが深く浸透しているとは言えなさそうだ。中国メディア・武漢晩報は7日、父親が日本で買ってきた痛み止め薬を大量に服用した少年が、副作用で腸から出血する事態となったことを報じた。

 記事によれば、湖北省に住む16歳の少年は歯の矯正治療を受けており、毎回治療後には寝食がままならないほど歯が痛んだという。それを見かねた父親が、日本から買って帰ってきた痛み止め薬を少年に飲ませた。すると6日になって少年の体に異変が発生。何度もトイレに駆け込んだ挙句、出てきたのは血便だった。母親に連れられて病院で診察を受けたところ腸に潰瘍が見つかり、そこから出血していたという。

 家族から話を聞いた医師は、出血の原因がイブプロフェンを含んだ痛み止め薬の過剰服用にあると断定。少年は通常1日1-2錠のところを4-6錠も飲んでおり、副作用を引き起こしたようだ。息子に薬を飲ませた父親は「ネット上には副作用がないと書いてあった。パッケージの説明は日本語で読めなかった。まさかこんなことになるとは」と後悔しているとのことである。

 近年、日本の医薬品が中国国内でブームとなり、中国人観光客が大量購入する光景をしばしば見かけるようになった。一部の薬品は「神薬」などともてはやされ、「ネット上の評判がいい」、「ネットで副作用がないと書かれていた」といった動機で購入される。しかし「神薬」がまさに「神」となりうるのは、用法用量を正しく守って使用した時だけだ。使用方法を誤って副作用を起こすケースは、この親子だけではないだろう。誰が彼らに「是薬三分毒」のリスクを教えるべきなのだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)