3月7日からのU-20代表トレーニングキャンプに参加する岩崎は、5月に行なわれるW杯へのメンバー入りへ「結果を追い求めてやっていきたい」と語った。写真:徳原隆元

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「練習試合では結果を出せていないので悔しい」、「まだやらなくてはいけないことはたくさんある」

【写真】選手権のヒーローたちがJの舞台で躍動!
 
 シーズン開幕を間近に控えた2月中旬、京都の高卒ルーキー、岩崎悠人に直撃すると、こんな言葉が漏れてきた。こちらからの問いかけには、澄み切った表情で受け答えはしている。ただ、その言葉を聞いていると、プロ1年目のシーズンを前に、自信と不安が入り混じっているような感覚を覚えたのだ。
 
 無理もないだろう。プロで通用するのか、そこは蓋を開けてみなければ分からない。もちろん、ずば抜けた瞬発力で敵陣を切り裂く打開力や類稀な得点センスに自信はあっただろうが、実際にピッチに立って手応えを掴むまでは、その確証も得られるわけではない。
 
 もっとも、この「高卒ナンバーワンルーキー」は、そんな不安をいとも簡単に打ち消してしまった。
 
 山形との開幕戦でベンチ入りを果たすと、2点ビハインドで迎えた59分に、待望のプロデビューを飾る。「急に呼ばれたからと言って驚きではなかったし、落ち着いて入れました」と、振り返った岩崎は、試合終了間際に左サイドから右足でクロスを送り、ケヴィン・オリスのゴールをお膳立てした。
 
「自分では結果を残したとは思っていない」と言い切るが、プロデビュー戦で1アシストの働きは、十分評価に値するだろう。上々のスタートを切った事実は、開幕前にほのかに感じていた不安を打ち消すものになったはずだ。
 
 3月7日から始まったU-20代表のトレーニングキャンプに参加中の岩崎を、再び直撃してみると、やはり、力強いコメントが返ってきた。
 
「緊張感があるなかでやれているので、そこはデカいです。それに、結構周りから『流れ変えたな』って言われるので、そこは自信になる。途中から出てもやれると思っている」
 
 プロデビューを飾ったばかりの高卒ルーキーは、Jのピッチで確かな自信を掴み、さらなる高みを目指していく。
  
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)