骨量と質の改善は、同時に全身の健康管理にも繋がります

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高齢化社会では、姿勢の保持や移動がままならなくなる老化現象に悩む人が急増しています。ここで注目される「骨と筋肉」は体を支える骨格器、身体を動かす運動器という役割にとどまらず、生きた器官として全身の臓器と密接に関わっていることが最近注目されています。さらに、心臓・血管・脳と同様に骨や筋肉の老化も40代からゆっくりと進行していくことがわかってきました。
今回から2回連続で「骨と筋肉」を取り上げ、骨と筋肉の若々しさを保つことが全身のアンチエイジングにおいていかに重要なのか、また、その方法について解説します。(北青山Dクリニック院長 阿保義久)

40代から骨と筋肉の老化現象が始まる

 内臓脂肪の蓄積により糖尿病、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病が誘発されるメタボリックシンドローム(メタボ)は皆さんよくご存じでしょう。

 対して、「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」と呼ばれる加齢による運動機能の低下を表す言葉はあまり馴染みがないのではないでしょうか。また、ロコモの状況が悪化し、筋力低下と抑うつや認知機能の低下により社会生活を営めなくなる現象を表す「フレイル(虚弱)」という概念や、加齢に伴い筋肉量の低下を表す「サルコペニア」という用語もあまり知られていないと思います。

 これら、「ロコモ」、「フレイル」、「サルコペニア」は骨や筋肉の老化を象徴するキーワードになります。

 ロコモ、フレイル、サルコペニアは、加齢に伴う骨や筋肉の老化によって引き起こされる状態をそれぞれ異なる視点から捉えたものです。いずれも40代から徐々に進行し、徐々に健康で快適な生活を送れなくなるばかりか、社会性も喪失して要介護の状態に陥ってしまいます。こうした人が年々増えていることから、これらの言葉はしばしば注目されるようになってきました。

 骨や筋肉の老化を阻止するためには、40代から正しい知識を身につけて老化を予防する生活習慣を心がけることが大切です。今回は、骨の仕組みをご説明し、骨の強化方法をお伝えします。

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