東映が製作する「孤狼の血」

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 配給大手の東映が、柚月裕子氏のベストセラー小説「孤狼の血」を映画化することを発表した。

 第69回日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門を受賞している同作は、暴対法成立以前の広島・呉原市が舞台。暴力団系列の金融会社社員失踪事件を突破口に捜査を本格化する警察、暴力団組織間の激しい抗争を描いているため、「警察小説×『仁義なき戦い』」と評されている意欲作だ。原作者の柚月氏は、「『仁義なき戦い』なくしては生まれなかった作品。女が入ろうとしても入れない世界だからこそ格好いいというか、憧れました」と執筆にいたった胸中を明かしている。

 「仁義なき戦い」誕生から44年。今作では、昨今の日本映画では実現しえなかった男たちの“カタルシス”と“バイオレンス”を徹底的に追求するという。撮影は呉原市のモデルとなった広島・呉市で敢行。日本映画界を代表するスタッフ、キャストは、後日発表される。

 ストーリーは、広島の所轄署捜査二課に配属された新人の日岡が、ヤクザとの癒着を噂されるベテラン刑事・大上のもとで、金融会社社員失踪事件の捜査を担当するところから始まる。強引な違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながら、経験を積んでいく日岡。失踪事件を契機に暴力団同士の抗争が勃発すると、大上は思いも寄らぬ大胆な秘策を打ち出す。