2回に先制され表情を曇らせる韓国代表のキム・インシク監督【写真:Getty Images】

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初戦で監督“戦犯”指名も貧打深刻、2戦でわずか1得点…残すは9日台湾戦のみ

 第4回WBCのA組は7日、韓国オランダ韓国に0-5で完封負けを喫し、開幕2連敗。2大会ぶりの1次ラウンド(R)突破が大きく遠のいた。

 スタジアムが沈黙に包まれた。韓国が、まさかの連敗で1次R敗退の大ピンチに陥った。

 立ち上がりから、いきなり捕まった。先発右腕のウ・ギュミンが初回無死一塁からオランダの2番・プロファーに先制2ランを被弾。続く2回も2死から9番・オドュベルに中前打で出塁を許すと、シモンズに左翼への適時二塁打を浴びた。序盤から3点のビハインドを追う苦しい展開となった。

 打線も悪いムードに引っ張られるように沈黙した。2回に4番のイ・デホがオランダ先発バンデンハークからチーム初安打を放つも、続くソン・アソプがあっさり併殺。相手投手が2番手マークウェルに交代した5回には先頭の7番パク・ソンミンが二塁打で出塁しながら、後続が続かずに無得点に終わった。

 すると、6回には2番手のウォン・ジョンヒョンが2死から安打を打たれ、オドュベルに左中間への2ランを浴びた。ビハインドは5点に広がり、地元のスタジアムは沈黙が包まれた。

 打線も反撃できず、そのまま完封負けを喫した。

 初戦(6日)は初出場のイスラエルに延長10回の接戦の末、1-2で敗戦。金星を献上し、大波乱を演出してしまった。キム・インシク監督は無安打に終わった3番キム・テギュン、4番イ・デホを名指しして「3番打者と4番打者が使命を果たすことができなかった。それが我々がたった1得点に終わった理由だ」と“戦犯”に挙げ、打線に奮起を促していたが、実らなかった。2戦でわずか1得点と貧打は深刻だ。

 09年大会決勝では日本と伝説の死闘を演じ、準優勝を果たした韓国は前回13年大会でまさかの1次R敗退。残すは9日の台湾戦のみ。2大会ぶりの2次R進出は、極めて厳しくなった。