年々予想もつかないスピードで成長を続けていくスマートフォン業界にあって、スペックをいかにアピールするかは、各ベンダーにとって大きな課題と言えます。なぜならば、一般的な消費者が端末を購入する際、良し悪しの判断材料となるのが、直感的に理解できる各パーツの数値だからです。数値の高ければ高いほど凄いのだろう――100%間違いとも言い切れないこの先入観が、搭載メモリー(RAM)の水準を6GBや8GBにまで押し上げています。しかし、Huaweiの幹部であるLao Shi氏によれば、スマートフォンのRAMは4GBで十分なのだそうです。

iPhone7のRAMは2GB!

HuaweiのLao Shi氏が中国SNSの微博で語ったところによると、4GBより多くRAMを積んだところで、特に性能が向上するどころか、場合によっては下がってしまう可能性もあるそうです。彼の説明では、音楽や写真、動画など様々なメディアが内蔵ストレージを占めている状況では、RAM6GB+ストレージ64GBの端末よりも、RAM4GB+ストレージ128GBの方がスムーズな動作を実現できているとのこと。また、他社の6GBモデルよりも、Huaweiの4GBのほうが動作性で優れたパフォーマンスを発揮したそうです。
 
iFixit iPhone7 Plus
 
また、大容量のRAMが不要なのではないか、という仮説を裏付けるものとして、もっとも適切な例がAppleのiPhone7でしょう。iPhone7のRAMはわずかに2GB(Plusは3GB)しかありません。それでいても、iOSがAndroidより動作が不安定だという話はめったに聞きませんし、スマートフォンのパフォーマンスを測るベンチマークテストでも、iPhoneシリーズは常に幾多のAndroid端末を抑えトップに君臨しています。

あくまでも必要ないのは「現時点」

もっとも、一般的な使用においては4GBのRAMで十分だというだけで、非常に高いグラフィック性能を要求するゲームなど特殊な環境下では6GB以上が必要になるでしょうし(それでも2GBのiPhone7で不満を感じたことはありませんが)、将来的に新しい機能が出れば、4GBでは不十分だという状況下も生まれるかも知れません。
 
また、Huaweiは以前、スマートフォンではFHD(1,080 x 1,920)とQHD(1,440 × 2,560)の区別がつかないとし、2K解像度のディスプレイを端末に搭載することに否定的な態度をみせておきながら、その後のVR登場で、ちゃっかり2K対応のスマートフォン生産に着手するという「前科」がある点も特筆しておきたいところです。
 
 
Source:微博,PhoneArena
Photo:iFixit
(kihachi)