7日、環球時報は、村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」について「右翼からの攻撃を受けながらも、依然としてよく売れている」と報じた。写真は「騎士団長殺し」の本。

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2017年3月7日、環球時報は、村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」について「右翼からの攻撃を受けながらもよく売れている」と報じた。

2月24日に発売された「騎士団長殺し」では、登場人物が南京大虐殺について「四十万人と十万人の違いはいったいどこにあるのでしょう?」などと語るシーンが見られる。記事は「これらの記述が多くの日本の右翼主義者による攻撃を引き起こした」とし、「発売直後に作家の百田尚樹氏が『中国の後押しでノーベル賞が欲しいのか』などと批判したのをはじめ、雑誌やネット上で批判や村上春樹不買運動が展開されている」と伝えた。

その一方で、「ネット右翼が血気盛んに騒ぎ立てるも、村上作品の販売数には影響していない」とも伝えた。オリコンが発表したデータで発売3日間の売り上げが第1部、第2部合わせて47万8000冊となり、この週の書籍販売ランキングで1位、2位を獲得した。すでに130万冊刷られたとの情報や、一部からは「期待通りの傑作」といった評価が出ていることも紹介している。

また、中国文学が専門である東京大学の藤井省三教授が「村上氏は非常に良知のある作家。長年にわたり戦争被害国への尊重を表現してきた。侵略戦争に言及するのは本作が初めてではなく、これまでにも日本は謝罪すべきだとの見解を示してきた。右翼からの反発に遭うことは予測していたはずだが、それでも毅然として執筆した」と評したことも紹介した。(翻訳・編集/川尻)