3月7日は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』など映画史に残る名作で知られるスタンリー・キューブリック監督の命日。キューブリック監督は、1999年3月7日に70歳でこの世を去っている。

 スパルタクスの反乱をテーマにした歴史映画『スパルタカス』(1960年)で注目を集め、拠点をイギリスに移したのち『ロリータ』(1962年)、『博士の異常な愛情』(1964年)、『2001年宇宙の旅』(1968年)、『時計じかけのオレンジ』(1971年)など立て続けにヒット作を連発、一躍映画界の頂点へとのぼり詰めたキューブリック監督。脚本や編集はもちろん、劇中音楽の選曲まで徹底的にこだわり抜く“完璧主義者”であることで知られている彼の作品には、クラシックの名曲を中心にポップスのスタンダード曲や民謡など、独特のセンス溢れる音楽が効果的に起用されている。

 なかでももっとも有名なのは『2001年宇宙の旅』のテーマ曲に起用されたリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」だ。当時SF映画のスタンダードであった電子音楽ではなく、あえてクラシックの名曲を効果的に作品に挿入することで宇宙の壮大なスケールを見事に演出してみせた。劇中で使用されている「ツァラトゥストラ〜」は、カラヤン指揮によるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が使用されている。