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元SMAPの草なぎ剛が主演を務める関西テレビ・フジテレビ系の"復讐シリーズ"ドラマ第2弾『嘘の戦争』(毎週火曜21:00〜)。マイナビニュース読者アンケートの放送前期待度や、テレビウォッチャー調べの満足度調査で冬の連続ドラマトップを走り、クライマックスに向けて視聴率も上昇傾向だ。

昨年末でSMAPが解散してから、初の連ドラ主演という大仕事に臨んでいる草なぎが、物語の最終章を前に取材に応じ、撮影現場の裏話などを明かした――。

○水原希子と山本美月の涙に…

――物語もいよいよ終盤です。ここまで演じてきていかがですか?

(ハルカ役の水原)希子ちゃんと(楓役の山本)美月ちゃんが僕を取り合ってくれるので、すごいモテておいしい役だなって、そればっかり考えてます(笑)。いつも朝から夜まで撮影してるんですが、希子ちゃんと美月ちゃんが帰っちゃうとテンション下がって、夜の10時になったら眠くなっちゃうんですけど、安田(顕)さんの顔見たらパグみたいな顔してるんですよね(笑)。安田さんとの撮影は本当に面白くて、「野球やろうねー!」って呼びかけてくれたりすると、「この人ふざけてるのかな!?」って思ったりするんですけど、すごく楽しいです。

浩一としても、晃(安田)と知らず知らずのうちに友情が深まって、画面からそれが出ているのがすごく良いなと思ってます。ほとんど素で芝居をしてるんですけど、何でも言うことを信じる晃の純粋なところに乗っていくのが、浩一の詐欺のテクニックですよね。でも浩一も人ですから、二科興三(市村正親)を討つという目的がありながら、友情が芽生えてきた晃も復讐していかなければいけないというところは、とっても胸が痛いんですけど、ドラマチックに見せて、最後はみんなハラハラ・ドキドキする展開がかなりあると思います。

――浩一を演じられていて、晃や楓に対して、嘘をついて騙している時と、本当のことを言う素の時で、変化は意識しているんですか?

やっている僕も分からなくて、あんまり浩一の気持ちというのを考えてはいないんです。そのシーンの場にいて、こういう方が楽しいなと思う方向に感情をシフトして演じているのですが、それぞれのシーンの表情を、監督がうまくつないでくれてるんですよ。でも、それが浩一なのかな…どれが本当の自分なのか分からないっていう『嘘の戦争』のテーマどおり。だから、深く考えずにお芝居をしている僕にとってはピッタリの役ですね(笑)

――演じていて、何が本当か嘘なのか、分からなくなってしまうんですね。

第5話で、銀行員の九島(平岳大)が、百田(マギー)とカズキ(菊池風磨)が扮した麻取(麻薬取締官)から逃げるシーンがあったけど、あれ何ですぐエレベーター来てるのかなと思って(笑)。あれ、おかしいでしょ!?(笑)。プロデューサーさんにすごい聞いてみたいなと思ったんだけど、そんなツッコミどころとかをみんなが楽しんで演じていて、それぞれが「見えない嘘のバトンを渡し合ってる」感じがするんですよね。それがいい。

――ハルカと楓に愛されて幸せということをおっしゃっていましたが、むしろそれだけにつらいシーンもあるのではないですか?

2人ともすごいすてきな顔で僕を見つめてくれるんで、毎回つらいなと思います(笑)。楓に関しては騙しているわけで、ハルカに関しては「好きなんだよ、浩一のことが。タイに帰ろう」って言ってくれて。最近そういうシーンの撮影が多いんですが、『嘘の戦争』で嘘をつきまくってる連中の中で、2人の浩一に対するシーンだけは、"本当"を見せてくれていると思ってるんです。

特に楓は、8話(2月28日放送)の24から28のシーンにかけて。シーン数も覚えてるほどなんですけど、これがすごく良いんです。お兄ちゃんが「うちの楓に何してくれるんだ!」って叫んで、そこで流す楓の涙が、浩一のことを本当に好きだったんだなって…。お芝居なんだけど、僕「なんて悪いこと今までしてしまったんだ!」って思っちゃって、あのシーンをやって本当に帰りたかったくらいですよ(笑)。もう圧がすごくて。でも、これが『嘘の戦争』の中の"本当"なんだと思って、帰りたかったと思ったと同時に、「このドラマを撮って良かった」ってすごく思えました。

ハルカは、7話(2月21日放送)の59シーンで「好き」って言われたんですけど、このときのハルカの表情がものすごく良い顔してて…。この撮影は、8話の楓のシーンの翌日に撮ったんですけど、立て続けに2人から"本当"の顔で見つめられて、この2人の涙は真実なんだと思って撮れたときに、7話と8話はすごくいい回になるなと思いましたね。そこでの希子ちゃんと美月ちゃんの顔は、本当に素敵な顔していました。

○マギーを"プチギレ"させちゃった!?

――想定していたシーンが、現場で変わることはあるんですか?

バーのシーンは結構アクシデントが多いですね。オウムのルリちゃんが急にしゃべりだしちゃったり、夜なのに「おはよう!おはよう!」って言っちゃったり(笑)。集中するシーンが多いんですけど、ルリちゃんが現場を和ませてくれます。それと、あのカウンターは場所が狭いので、ちょっと動きを出そうと思って、セリフを言いながらルリちゃんを触ってみたんです。そしたら触られるのは本当に嫌みたいで、すごい噛まれたんですよ! 最初はいい子だと思ってたんですけど、今までこいつ嘘ついてたな!と思いましたね。

――それはどんなシーンでのアクシデントだったんですか?

ちょうど(興三の切り札の人物である)六車の話をしているところです。だから、六車のことを「憎いっ!」って言うときの顔が、ルリちゃんに噛まれて「痛いっ!」っていう表情と重なって、僕、すごい顔してるんです(笑)。ハルカに「ルリちゃん、触っても痛くないから大丈夫だよ」って言っちゃったけど、悪いことしちゃったな(笑)

あと、バーのシーンは、マギーさんがいつもカウンターの中にいて「出させてほしい」って言うので、いろいろ試行錯誤してます。そこで、僕が「うーん」って考え込んでるときに、百田が動きを出したいっていうことで、浩一にちょいちょいグータッチしようとしてきたんです。僕、それをシカトしてたんですけど、ずっとやってくるから、本番だけ"チョン"って合わせてやろうと思って、実際にやったら、マギーさん「本番だけやんのかよ!」って感じでプチギレしちゃって(笑)。どうやら、浩一が返してこなくて「グーはしろよー」っていうセリフまで考えてたみたいなんだけど、僕、やっちゃったから(笑)

――マギーさんなりの考えがあったんですね。

僕は、そこで浩一が緊張を崩しちゃうと、復讐の感じが出ないと思って、本当は返したくなかったです。でも本番前になって、「ちょっと待てと。百田は浩一を裏切るモードになってきてるから、あえて2人がグータッチした方が笑顔も出て、その後の裏切りが効いてくるのかな…? さすがマギーさん!」って思い立って、本番寸前で変えても、マギーさんだったらジョビジョバで培った力量で、アドリブ返ししてくれるんじゃないかと思ってたんですけど、そしたらプチギレ(笑)。だから、これから返す時は、本番前にちゃんと言おうと思ってます(笑)