中国メディア・今日頭条は6日「どうして日本の匠は中国よりはるかに多いのか」と題し、パナソニック中国法人の幹部が日本の「匠」について語ったことを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は6日「どうして日本の匠は中国よりはるかに多いのか」と題し、パナソニック中国法人の幹部が日本の「匠」について語ったことを紹介する記事を掲載した。

 記事は、松下電化住宅設備機器(杭州)の総経理を務める呉亮氏の話を紹介。まず、「日本に匠が多いのは、その民族性と、政治的な環境の変化が小さかったことが大きく関係している。一方、中国社会は日本に比べて環境の変化が大きかった」と語ったことを伝えた。

 そして、「中国には匠がいないのではない。匠が心を落ち着けて1つの事に取り組むのが難しいのだ。なぜなら彼らは生活しなければいけないからだ。中国では仕事をしなければ社会で生きていくことは難しい。日本では1日に2-3時間仕事をしていれば生きていくことはできる。多くの時間を自分の事に充てられるのだ」とも論じたことを紹介している。

 また、現代に求められる「匠の精神」については「インターネットという媒介を通じて外に伝え、消費者のニーズにこたえるとともに、伝統的なものとのより良く結合させることが必要」とする一方、「媒介やツールは異なるが、今も昔も精神的なものは同じ」と説明したことを伝えた。呉氏はさらに「作ったものがもし、消費者が本当に求めているものでなかったら、続けても意味がない。自分で研究し、自分で考えることで、消費者から喜ばれるものを作り上げる必要があるのである」とも指摘している。 

 戦乱や社会の混乱が長期にわたって断続的に発生した中国では、一つの事に専念できる環境を確保することが難しかったという話には説得力がある。社会によって整備された良い環境のなかで、より良い物を生み出そうと常に考え試行錯誤することが、今の中国に求められている「匠の姿」と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)