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●通常保険と無選択型保険の中間という位置づけ
「引受基準緩和型保険」(または限定告知型保険)と呼ばれる保険をご存じでしょうか。「無選択型保険」のように無審査・無告知で加入はできませんが、通常の保険に比べて告知項目が少なくて加入しやすいタイプの保険です。持病がある方や、これまでに病気にかかったことがある方でも入りやすいため、一定の人気があります。

本稿では引受基準緩和型保険とはどんな保険で、どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介していきます。

○持病があっても入りやすい

現状の保険業界では、持病があったり過去に病気を患ってから一定の年月がたっていなかったりした場合、通常の保険には入れないケースが多いです。こうしたケースでも、告知項目が少なくて加入しやすいのが引受基準緩和型保険の最大のメリットと言えるでしょう。申込時にいくつかの質問事項に該当しなければ、加入が可能です。その告知項目は、通常保険の2〜3割程度と言われています。

引受基準緩和型保険は加入しやすい分、どうしても保険料が上がってしまうのですが、告知義務が全くなく誰でも加入できる無選択型保険に比べると保険料は安く、保障内容も広い特徴もあります。引受基準緩和型保険は、通常の保険と無選択型保険の中間と考えるとわかりやすいでしょう。

○保険料が高く、保険金にも制限が

引受基準緩和型保険は通常の保険に比べ、持病や過去の病気があっても加入しやすい反面、保険料は割高になるというデメリットがあります。これは加入の条件を緩和している分、保険会社が保険金を支払うリスクが高くなっているため、保険料も割高になっているのです。

また、保障内容も通常の保険に比べると範囲が狭くなります。たとえば、加入後すぐに病気で手術をすることになった場合、通常の保険であれば保障内容は契約通りですが、引受基準緩和型保険は加入から1年以内は保険金や給付金の支払額が半額となってしまいます。さらに保障内容が同程度の保険商品と比べたときに、手術給付金が少ないといったケースも見受けられます。

●引受基準緩和型保険に加入できる具体的な条件
引受基準緩和型保険は少ない告知事項で加入できるとお伝えしましたが、その質問事項を具体的に見てみましょう。

■最近3カ月以内に受けた検査または診察で、入院または手術をすすめられたことがあるか

■過去1年以内に病気やけがで手術を受けたことがあるか

■過去5年以内にガンまたは肝硬変で入院または手術したことがあるか

これらの質問事項に該当しなければ加入できるとされていますが、それぞれのケースによって例外もありえます。加入を検討する際にはよく確認しましょう。

○それぞれの特徴を踏まえて保険を検討

このように引受基準緩和型保険は持病のある方などに入りやすい保険である一方で、保険料が高く、保障内容が限定的といったデメリットがあります。ただ、健康状態に不安があったとしても、通常の保険に入れないと決めつけてしまうのはいけません。保険の告知事項や条件などは、保険会社や商品によって差があるからです。

たとえ1社、2社に断られたとしても、他の会社の保険商品なら入れる場合もあります。まずは通常の保険加入の可能性を探ってみて、それでもダメならあらためて引受基準緩和型保険の加入を検討するようにしましょう。

保険の特徴を踏まえると、「通常の保険→引受基準緩和型保険→無選択型保険」という順に検討していくのが得策ですが、保険料が高額になりがちな引受基準緩和型保険や無選択型保険には加入せずに貯金でまかなうという選択をする人もいます。

「必ず保険に入らなければいけない」と思い込まず、何が自分にとって最善の策なのか、FP(ファイナンシャルプランナー)などに相談してみてはいかがでしょうか。

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筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。

(FPwoman)